A.「断熱等級はいくつですか?」だけでは十分ではありません。宮崎で本当に高性能な住宅会社を見分けるには、性能の数値、施工方法、検査、台風・湿気対策、保証について、具体的な根拠を質問することが大切です。
信頼できる住宅会社は、単に「暖かい家です」「ZEH仕様です」と答えるのではなく、建築予定の住宅について、計算書、図面、測定結果、施工写真などを使って説明できます。
最初に聞きたい10の質問
時間が限られている場合は、まず次の10項目を質問しましょう。
- 標準仕様の断熱等級はいくつですか
- 私たちの家ごとにUA値・ηAC値を計算しますか
- 全棟で気密測定を行いますか
- C値の表示は目標値・平均値・実測値のどれですか
- 宮崎の西日をどのように防ぎますか
- 換気方式と除湿計画を説明できますか
- 耐震等級3は正式な等級ですか、相当ですか
- 台風時の屋根・外壁・窓の防水対策は何ですか
- シロアリ対策の方法と保証条件はどうなっていますか
- 設計した性能を現場でどう確認しますか
これらに数字や資料を使って答えられるかが、一つの判断基準になります。
1.「標準仕様の断熱等級はいくつですか?」
2025年4月から新築住宅へ義務化された省エネ基準は、断熱等級4相当が基本となる最低水準です。
高性能住宅を検討する場合は、等級5・6・7のどこを標準としているか確認します。
さらに聞きたいこと
- 等級はすべてのプランで同じですか
- 宮崎県内のどの地域区分が対象ですか
- 標準価格のままで達成できますか
- 窓を大きくした場合も達成できますか
- 個別計算書を受け取れますか
- 第三者による証明書を取得しますか
信頼しやすい回答
「標準はZEH水準です。最終間取りと窓を反映して個別計算し、等級とUA値を確認します」
注意したい回答
「当社の断熱材は高性能なので、暖かいです」
断熱材の商品名だけでは、住宅全体の断熱等級は分かりません。
2.「UA値は、私たちの家ごとに計算しますか?」
広告に掲載されたUA値が、モデルハウスや過去の最高値である場合があります。
UA値は次の条件で変わります。
- 床面積
- 平屋・2階建て
- 建物の形状
- 窓の大きさ・数
- 窓の性能
- 玄関ドア
- 断熱材の種類・厚さ
- 建築地域
確認したいこと
- 標準モデルの数値か
- 全棟平均か
- 過去の最高値か
- 建築予定住宅の個別計算値か
- 設計変更後に再計算するか
- 計算書を見せてもらえるか
最終図面で計算したUA値を提示できる会社は、性能を具体的に管理していると判断しやすくなります。
3.「ηAC値と夏の日射対策も計算しますか?」
宮崎ではUA値だけでなく、夏の日差しへの対策が重要です。
ηAC値は、冷房期に日射熱が室内へどのくらい入るかを表す指標です。小さいほど日射を遮りやすいことを示します。
国の省エネ基準でも、住宅の外皮性能はUA値とηAC値の両方で確認します。国土交通省「断熱性能・地域区分」
聞きたい質問
- ηAC値はいくつですか
- 西側の窓をどうしますか
- 南側の軒はどのくらい出しますか
- 夏と冬の日射を確認していますか
- 外付けシェードを設置できますか
- Low-Eガラスを方位で使い分けますか
UA値だけを強調し、宮崎の強い日射について説明できない場合は注意が必要です。
4.「C値は実測していますか?」
C値は住宅の隙間量を示す数値で、図面だけでは確認できません。気密測定が必要です。
確認したいこと
- 全棟で測定するか
- 希望者だけのオプションか
- 目標C値はいくつか
- 表示値は平均・最高・目標のどれか
- 工事途中と完成時のどちらで測るか
- JISに基づく測定か
- 報告書を受け取れるか
- 目標に届かなかった場合は補修するか
- 補修後に再測定するか
気密測定には、JIS A 2201に基づく方法があります。住宅・建築SDGs推進センター「気密測定技能者」
注意したい回答
- 「ツーバイフォーだから自動的に高気密です」
- 「吹付断熱なので測定しなくても大丈夫です」
- 「過去にC値0.2が出ました」
工法や断熱材の種類だけで、建築予定住宅のC値は確定しません。
5.「断熱材は誰が、どのように施工確認しますか?」
高性能な断熱材でも、隙間・たるみ・欠損があれば本来の性能を発揮できません。
確認したい施工箇所
- 柱と断熱材の間
- 筋かい・金物まわり
- コンセント・スイッチ
- 給排水管
- エアコン配管
- 窓・玄関ドアまわり
- 壁と天井の接合部
- 壁と床の接合部
- 浴室・玄関まわり
聞きたい質問
- 断熱施工の社内基準はありますか
- 断熱材施工後に誰が検査しますか
- 内装で隠す前に写真を撮りますか
- 断熱材が雨に濡れた場合はどうしますか
- 欠損が見つかった場合はどう補修しますか
- 施工写真を引渡し時にもらえますか
「どの断熱材を使うか」だけでなく、「どう施工して確認するか」が重要です。
6.「窓はどの仕様が標準ですか?」
窓の性能は、家の暑さ・寒さに大きく影響します。
確認したい内容
- 樹脂サッシかアルミ樹脂複合か
- ペアガラスかトリプルガラスか
- Low-Eガラスか
- 遮熱型・断熱型の使い分け
- ガス入りか
- スペーサーの材質
- 玄関ドアの断熱性能
- 大きな窓へ変更した場合の性能
- シャッター・雨戸
- 耐風圧性能・水密性能
宮崎では窓を高性能にするだけでなく、窓へ強い日差しを直接当てない設計も大切です。
7.「軒・庇・シェードをどのように計画しますか?」
高性能住宅会社を見分けるには、断熱材や設備だけでなく、建築的な日射対策を説明できるかを確認します。
宮崎で重要な対策
- 南側の適切な軒
- 東西窓の大きさ調整
- 西側の外付けシェード
- 庇
- 植栽
- 窓の方位
- 冬の日射取得
- 夏の日射遮蔽
信頼しやすい説明
「南側は夏の高い日差しを軒で遮り、冬の低い日差しを室内へ取り入れます。西側は軒だけでは遮りにくいため、窓面積や外付けシェードを検討します」
注意したい説明
「Low-Eガラスだから、宮崎の西日も問題ありません」
ガラスだけでは、強い西日を完全に防げない場合があります。
8.「換気方式と除湿計画を説明してください」
24時間換気は、第一種か第三種かだけで判断しません。
確認したいこと
- 第一種・第三種のどちらか
- 熱交換型か
- ダクト式・ダクトレス式
- 設計換気量
- 給排気口の位置
- 各室の空気の通り道
- フィルターの清掃方法
- 電気代
- 本体交換の目安・費用
- 宮崎の夏の除湿方法
- エアコンとの組み合わせ
熱交換換気は、換気による熱損失を抑えられますが、一般的に換気設備だけで室内全体を十分に除湿するものではありません。
宮崎では、冷房・再熱除湿などを含めた湿度管理の説明が必要です。
9.「換気風量を完成時に確認しますか?」
換気設備が動いていても、各部屋の風量が設計どおりとは限りません。
- 給気・排気風量を測定するか
- 各室への空気の通り道があるか
- ドア下の隙間を確保しているか
- 屋外で排気を再給気しない配置か
- フィルターを簡単に交換できるか
- 入居時に清掃方法を説明するか
性能の高い換気設備を取り付けるだけでなく、正しく作動することを確認する会社か見ましょう。
10.「耐震等級3は正式な等級ですか?」
耐震性能では、「耐震等級3」と「耐震等級3相当」を区別します。
確認したいこと
- 品確法上の正式な耐震等級3か
- 「相当」という自社表現か
- どの計算方法で確認するか
- 基礎も含めて検討するか
- 設計住宅性能評価を取得するか
- 建設住宅性能評価も取得するか
- 引渡し時に何の証明書を受け取るか
- 間取り変更後に再計算するか
「壁を基準の1.5倍入れています」という説明だけで、正式な耐震等級3と判断することはできません。
11.「大きな窓や吹抜けがあっても耐震性を確認できますか?」
デザイン性と構造性能の両立について、具体的に説明できるか確認します。
質問例
- 大きな窓の周囲をどう補強しますか
- 吹抜け周辺の床剛性をどう確認しますか
- 耐力壁の偏りはありませんか
- 上下階の壁位置をそろえていますか
- 直下率だけでなく構造計算を行いますか
- 開口部変更後も耐震等級3ですか
「耐震等級3だから、どんな間取りでも大丈夫」という説明には注意が必要です。間取りを変更すれば、構造計画も再確認する必要があります。
12.「宮崎の台風に対して何を確認していますか?」
耐震等級と台風への強さは別の性能です。
確認したいこと
- 建築地の基準風速
- 屋根材の固定方法
- 棟・軒先・ケラバの施工
- 外壁材の留付け
- 軒の構造
- 窓の耐風圧性能
- シャッター・雨戸
- カーポート・外構
- 太陽光パネルの固定
- 耐風性能の確認方法
「耐震等級3だから台風にも強い」という説明だけでは十分ではありません。
13.「屋根・外壁の雨漏りをどう防ぎますか?」
宮崎では、台風時の横殴りの雨を想定した防水施工が重要です。
質問例
- 屋根の下葺き材は何を使いますか
- 屋根の谷や壁際をどう処理しますか
- 外壁は通気工法ですか
- 透湿防水シートの施工基準はありますか
- 窓台を先に防水しますか
- 配管貫通部に専用部材を使いますか
- 防水施工後に検査しますか
- 施工写真を残しますか
- バルコニーにオーバーフロー管はありますか
- 雨どいは屋根面積に合っていますか
高性能住宅では断熱・気密を強調しがちですが、雨水が壁内へ入れば、断熱材や構造材の性能を損ないます。
14.「結露計算や壁内結露対策をしていますか?」
確認したいこと
- 防湿層・気密層の位置
- 壁内へ湿気を入れない方法
- 外壁通気層
- 壁・屋根の構成
- 夏型結露への考え方
- 室内の湿度管理
- 冷房・除湿方法
- 浴室・洗面室の換気
- 断熱欠損の検査
宮崎では冬の結露だけでなく、高温多湿な外気と冷房した室内の温度差にも注意が必要です。
「高気密だから結露しません」「グラスウールだから結露します」といった単純な説明ではなく、壁全体の構成を説明できるか確認しましょう。
15.「シロアリ対策は何年間有効ですか?」
確認したいこと
- 薬剤処理か防蟻シートか
- 使用する製品名
- ベタ基礎以外の対策
- 配管貫通部
- 玄関・勝手口
- 基礎の打継ぎ部
- 木部処理
- 保証期間
- 保証限度額
- 駆除費・修復費の範囲
- 定期点検・更新条件
「ベタ基礎だからシロアリは入りません」という説明には注意が必要です。配管まわり、打継ぎ部、玄関土間などが侵入経路になることがあります。
16.「標準仕様とオプションの境界はどこですか?」
高性能住宅会社を比較する場合、表示性能が標準価格へ含まれているか確認します。
- 断熱等級
- 窓の仕様
- 玄関ドア
- 第一種換気
- 気密測定
- 耐震等級の申請
- BELSなどの証明書
- 太陽光発電
- 防蟻工事
- 地盤調査
- 第三者検査
「標準でZEH仕様」と書かれていても、太陽光発電、評価書、申請費用が別途の場合があります。
希望する間取りと見積金額のままで、その性能を達成できるかを確認しましょう。
17.「設計した性能を工事中にどう確認しますか?」
確認したい工程
- 基礎配筋
- 構造・金物
- 耐力面材・釘
- 屋根下葺き
- 外壁防水
- 窓まわり防水
- 断熱材
- 気密層
- 防蟻シート
- 配管貫通部
質問例
- 自社検査は何回ですか
- 誰が検査しますか
- チェックリストはありますか
- 第三者検査はありますか
- 指摘後の是正確認はどうしますか
- 施工写真を受け取れますか
- 完成後にどの性能を実測しますか
施工管理について具体的に説明できるかは、数値以上に重要です。
18.「完成後に何を測定・確認しますか?」
- C値
- 換気風量
- 室温・湿度
- 設備の試運転
- 床下・小屋裏
- 給排水の漏れ
- 太陽光発電
- 建具・窓
- 防水状態
- 証明書・保証書
UA値は通常、図面から求める計算値です。完成後は計算書と最終仕様が一致しているかを確認します。
C値や換気風量は、測定しなければ実際の数値を確認できません。
19.「性能を維持する点検計画はありますか?」
高性能住宅は、完成したときだけ性能がよければよいわけではありません。
確認したいこと
- 1年・2年・5年・10年点検
- 屋根・外壁の点検
- 床下・防蟻点検
- 換気フィルターの交換
- 熱交換素子の清掃
- 給湯器・太陽光設備
- 台風後の臨時点検
- 保証延長条件
- 有償メンテナンス
- 長期修繕費の目安
点検制度があっても、点検後の修理や部品交換がすべて無料とは限りません。
20.「性能に関する証明書は何を受け取れますか?」
主な証明・記録
- UA値・ηAC値計算書
- 一次エネルギー計算書
- BELS評価書
- 設計住宅性能評価書
- 建設住宅性能評価書
- 耐震等級の証明書
- 構造計算書
- 気密測定報告書
- 地盤調査報告書
- 施工写真
- 防蟻保証書
- 瑕疵保険付保証明書
- 設備保証書
「取得できます」ではなく、標準価格に含まれるか、別途費用かも確認しましょう。
回答内容から見分けるポイント
| 信頼しやすい住宅会社 | 注意したい住宅会社 |
|---|---|
| 建築予定住宅ごとに計算する | モデルハウスの数値だけを示す |
| 計算書・報告書を提示する | 口頭説明だけ |
| 目標値と実測値を区別する | 最高値を標準性能のように使う |
| メリットと限界を説明する | 「絶対」「完全」と断言する |
| 宮崎の日射・湿気を説明する | 寒冷地仕様をそのまま勧める |
| 防水・防蟻も重視する | UA値・C値だけを強調する |
| 工事中の検査方法を示す | 材料名だけで施工説明がない |
| 未達時の対応を説明する | 測定・是正方法が曖昧 |
| 維持費まで説明する | 初期価格だけを強調する |
| 保証の条件を開示する | 保証年数だけを強調する |
性能値が一番よい会社を選べば安心ですか?
必ずしもそうではありません。
例えばUA値0.42と0.45の差だけで住宅会社を決めるより、次の項目を総合的に比較することが大切です。
- 宮崎に必要な断熱水準
- 夏の日射遮蔽
- 気密測定
- 換気・除湿
- 正式な耐震等級
- 耐風・防水施工
- シロアリ対策
- 施工管理
- 保証・点検
- 建築後の光熱費・維持費
- 無理のない総予算
高性能住宅は、UA値やC値の競争ではありません。安全性、快適性、耐久性、価格のバランスが重要です。
デザインハウス宮崎ならどう答えるか
デザインハウス宮崎では、宮崎の気候に合った性能を、数字・材料・設計・施工の組み合わせで考えます。
| 質問項目 | デザインハウス宮崎の考え方 |
|---|---|
| 工法 | 面で支える2×4工法 |
| 耐震性能 | 「相当」ではなく正式な耐震等級3 |
| 省エネ性能 | ZEH水準を標準仕様 |
| 断熱水準 | 断熱等級6を推奨 |
| 断熱材 | 高性能グラスウール「アクリアα」 |
| 換気 | 日本スティーベルのダクトレス第一種熱交換換気 |
| 日射対策 | 深い軒と窓配置による日射遮蔽 |
| 防水 | 屋根・外壁・窓・貫通部を多重に対策 |
| 防蟻 | ターミダンシートを標準採用 |
| 防蟻保証 | 所定条件に基づく20年保証 |
| 地盤調査 | コミコミ価格に含む |
| 水回り | Panasonic・TOTO・LIXILの比較的高いグレードを標準採用 |
ただし、会社の標準仕様だけで住宅ごとの最終性能は決まりません。間取り、窓、建築地、設備を反映した個別計算と、施工中・完成時の確認が重要です。
また、気密測定、各種評価書、第三者検査などについては、実施の有無、費用、目標値、証明方法を契約前に明確にすることが大切です。
そのまま使える質問チェックリスト
住宅会社との打合せでは、次の質問を印刷して使用できます。
- 標準の断熱等級は何ですか
- 私たちの家のUA値・ηAC値を計算しますか
- 数値はモデルハウス、最高値、平均値のどれですか
- 全棟で気密測定をしますか
- C値の目標と未達時の対応は決まっていますか
- 断熱材施工後に誰が検査しますか
- 窓と玄関ドアの標準性能は何ですか
- 宮崎の西日をどう防ぎますか
- 夏の除湿はどのように計画しますか
- 換気設備の風量を確認しますか
- 正式な耐震等級3ですか
- 台風への耐風対策は何ですか
- 横殴りの雨への防水対策は何ですか
- シロアリ対策と保証内容は何ですか
- 工事中の検査写真を受け取れますか
- 完成後に何を実測しますか
- どの性能評価書を受け取れますか
- 保証延長に有償工事は必要ですか
- 30年間のメンテナンス費を見込んでいますか
- この性能は最終見積金額に含まれていますか
まとめ
- 「高性能ですか」ではなく、等級・数値・証明方法を質問する
- UA値はモデル住宅ではなく、建築予定住宅の個別計算で確認する
- C値は目標値、最高値、平均値、全棟実測値を区別する
- 宮崎ではUA値だけでなくηAC値と日射遮蔽が重要
- 換気設備だけでなく、除湿方法と風量確認を聞く
- 耐震等級3と耐震等級3相当を区別する
- 耐震性能と台風への耐風性能は別に確認する
- 屋根・外壁・窓の防水施工を質問する
- ベタ基礎だけでなく、具体的な防蟻工法を確認する
- 使用材料より、施工方法と検査体制が重要
- 標準価格に性能・測定・証明書が含まれるか確認する
- 完成後の点検・保証・維持費まで説明できる会社を選ぶ
結論として、宮崎で高性能住宅会社を見分ける最も有効な質問は、「その性能を、私たちの家で、どの資料と測定によって証明できますか?」です。数字だけでなく、宮崎の日射・湿気・台風・シロアリへの対応と、施工・検査・維持管理まで具体的に説明できる会社を選びましょう。








