A.気密性能とは、家にどのくらい隙間があるかを表す性能です。隙間の少ない家ほど「気密性能が高い家」といいます。
分かりやすくいえば、家を魔法瓶に例えたときの「ふたが、きちんと閉まっているか」を示す性能です。
気密性能はC値で表します
気密性能は、一般的に「C値」という数値で確認します。
C値は小さいほど、住宅の隙間が少なく、気密性能が高いことを意味します。
| C値 | イメージ |
|---|---|
| 大きい | 隙間が多く、空気が漏れやすい |
| 小さい | 隙間が少なく、空気が漏れにくい |
例えばC値0.5㎠/㎡の住宅が延床面積100㎡なら、家全体の隙間を合計すると約50㎠になります。
ただし、50㎠の穴が1か所にあるという意味ではなく、窓や床、配管周辺などにある細かな隙間の合計です。
UA値とC値の違い
UA値とC値は、どちらも高性能住宅で重要な数字ですが、表している内容が違います。
| 数値 | 表す性能 | 数字の見方 |
|---|---|---|
| UA値 | 屋根・壁・床・窓からの熱の逃げやすさ | 小さいほど高断熱 |
| C値 | 住宅全体の隙間の多さ | 小さいほど高気密 |
簡単に表すと、次のようになります。
- UA値=魔法瓶本体の断熱性能
- C値=魔法瓶のふたの閉まり具合
断熱材を厚くしてUA値を小さくしても、住宅に隙間が多ければ、暖めたり冷やしたりした空気が逃げてしまいます。そのため、断熱と気密はセットで考えます。
気密性能が高い家のメリット
1.冷暖房が効きやすい
隙間から冷暖房した空気が逃げにくくなるため、エアコンで室温を整えやすくなります。
2.外気が入りにくい
冬の冷たい空気や、宮崎の夏の高温多湿な空気が、意図しない隙間から入りにくくなります。
3.計画換気が機能しやすい
気密性が低いと、給気口ではなく壁や床の隙間から空気が入ります。高気密化すると、計画した給気口から空気を取り入れ、排気口へ流しやすくなります。
4.結露のリスクを抑えやすい
湿った空気が壁の中へ入りにくくなるため、壁内結露のリスク軽減につながります。ただし、防湿・換気・除湿も必要です。
5.花粉やほこりの侵入を抑えやすい
空気の入口を給気口に集めることで、フィルターを通して外気を取り入れやすくなります。
6.隙間風を軽減できる
窓や床、コンセント周辺などから感じる隙間風を減らし、体感温度を安定させやすくなります。
高気密住宅は息苦しくなりませんか?
適切な24時間換気が動いていれば、高気密だから息苦しくなるわけではありません。
気密性を高める目的は、換気を止めることではなく、空気の入口と出口を管理することです。
気密性が低い住宅では、風の強さや方向によって換気量が変わります。高気密住宅では、必要な空気を給気口から取り入れ、計画的に排出しやすくなります。
そのため、24時間換気を止めず、フィルター清掃や定期的なメンテナンスを行うことが大切です。
C値は計算で出せますか?
C値は図面だけでは分かりません。完成した現場で測定します。
専用の機械で住宅内の空気を排出し、室内外の圧力差と空気量から隙間の大きさを調べます。
これは「気密測定」と呼ばれます。
おすすめの測定時期
- 断熱・気密工事後、壁を仕上げる前
- 建物の完成時
壁を仕上げる前に測定すると、隙間が見つかった場合に補修しやすいメリットがあります。
気密性が低くなりやすい場所
- 窓・玄関ドアの周囲
- 基礎と土台の接合部
- 壁と床・天井の接合部
- コンセント・スイッチ
- 給排水管の貫通部
- 換気ダクト・エアコン配管
- 天井点検口・床下点検口
- ユニットバス周辺
気密性能は断熱材の種類だけでなく、このような細部の施工精度に左右されます。
宮崎で気密性能が重要な理由
宮崎では、気密性を高めることで次の効果が期待できます。
- 夏の高温多湿な外気が入りにくい
- 冷房や除湿の効果を保ちやすい
- 冬の冷たい隙間風を軽減できる
- 台風時の強い風による隙間風を抑えやすい
- 第一種換気を計画どおりに機能させやすい
- 壁内結露のリスクを抑えやすい
ただし、高気密化だけで台風時の雨水侵入を防げるわけではありません。外壁や窓、屋根の防水・雨仕舞いは別に必要です。
デザインハウス宮崎の考え方
デザインハウス宮崎では、高性能グラスウール「アクリアα」による断熱性能だけでなく、2×4工法の面構造を生かした気密施工も大切にしています。
確認すべきなのは、断熱材の商品名だけではありません。
- 気密層が屋根・壁・床でつながっているか
- 窓や配管周辺を処理しているか
- 防湿層が破れていないか
- 設計だけでなく現場で確認しているか
- 気密測定でC値を確認できるか
まとめ
気密性能=家の隙間の少なさ
- C値で表し、小さいほど気密性が高い
- UA値は熱の逃げやすさ、C値は隙間の多さ
- 気密性が高いと冷暖房と計画換気が機能しやすい
- 高気密でも24時間換気は必要
- C値は計算ではなく、現場で測定する
- 宮崎では冷房・除湿・結露対策にも重要
覚え方は、「UA値は断熱、C値は隙間」です。








