A.いいえ。前面道路に水道管があっても、必ずすぐに使えるとは限りません。
敷地内への給水管の引込み、管の種類・口径・水圧、道路掘削の可否、給水負担金などを確認し、宮崎市指定の工事事業者による工事と検査を受ける必要があります。
最初に確認する4つのポイント
| 確認項目 | 主な内容 |
|---|---|
| 本管の種類 | 公営水道の配水管か、個人所有の私設管か |
| 引込み状況 | 敷地内まで給水管が来ているか |
| 管径・水圧 | 新築住宅に必要な水量を確保できるか |
| 工事条件 | 道路掘削・横断・私道承諾が可能か |
「前面道路に水道あり」という不動産広告は、本管が近くにあることを示すだけの場合があります。敷地内への引込み済みを保証するものではありません。
水道本管と給水管の違い
- 配水管・本管:道路内に埋設され、地域へ水を送る管
- 給水管・引込管:本管から各宅地へ水を引き込む管
- 宅内配管:メーターからキッチン、浴室、トイレなどへ送る管
前面道路に本管があっても、給水管が敷地内まで引き込まれていなければ、新たな引込工事が必要です。
敷地内に水道メーターがあれば使えますか?
メーターや水道ボックスがあっても、そのまま使えるとは限りません。
- 給水管が古く劣化している
- 管径が13mmで新築住宅には不足する
- 以前の建物解体時に閉栓・撤去されている
- メーターだけ残っている
- 隣地と給水管を共有している
- 登録されている所有者が違う
- 宅内配管の位置が新しい建物と合わない
既存管を再利用できるか、増径・移設・新設が必要かを指定工事店に確認します。
本管が道路のどちら側にあるかも重要です
本管が土地と同じ側にあれば、比較的短い距離で引き込めます。
道路の反対側にある場合は道路を横断するため、次の費用が増える可能性があります。
- 道路横断の掘削
- 舗装の切断・復旧
- 交通誘導員
- 道路使用・占用手続き
- 夜間・時間制限工事
- 他の埋設管との調整
国道・県道、交通量の多い道路、舗装して間もない道路では、工事方法や施工時期が制限されることもあります。
水道管の口径と水圧を確認する
水道管があっても、管径が細い、水圧が不足しているなどの理由で、希望する設備を使用できない場合があります。
特に次の計画では確認が重要です。
- 2階にも浴室・洗面台を置く
- 二世帯住宅にする
- トイレや洗面台を複数設置する
- 大型給湯器を使用する
- 屋外水栓を複数設置する
- 将来、敷地内にもう一棟建てる
一般的な戸建て住宅では20mmの引込管が採用されることが多いですが、必要口径は水栓数や利用状況から設計します。
公営水道ではなく私設管の場合もあります
見た目では分かりませんが、道路内の管が自治体所有ではなく、個人・共有者・分譲地所有の私設管であるケースがあります。
この場合は、次の確認が必要です。
- 私設管の所有者
- 接続承諾を得られるか
- 加入金・使用料の有無
- 修理費の負担割合
- 管径・材質・老朽化
- 将来、公営水道へ移管されるか
- 他人の土地を管が通っていないか
私設管へ無断で接続することはできません。住宅ローンや将来の売却にも影響する可能性があるため、承諾内容を書面に残しましょう。
宮崎市ではどのような費用がかかりますか?
新しく給水管を引く場合は、主に次の費用が必要です。
- 給水管引込工事
- 道路掘削・舗装復旧
- 水道メーター・止水栓
- 宅内配管工事
- 設計審査・完成検査手数料
- 給水負担金
- 交通誘導員・道路関係申請
宮崎市の新設時の給水負担金は、2026年8月時点で次のとおりです。
| メーター口径 | 給水負担金(税込) |
|---|---|
| 13mm | 6万6,000円 |
| 20mm | 16万5,000円 |
| 25mm | 29万7,000円 |
給水負担金は引込工事費とは別です。一般的な住宅で20mmを新設する場合、条件がよければ引込工事と負担金を合わせて約30万~80万円程度が一つの目安ですが、道路横断や本管延長があれば大きく増えます。宮崎市「水道の工事費用は?」
すぐに使えるまでの流れ
- 上下水道局で本管図を確認する
- 指定給水装置工事事業者が現地調査する
- 必要口径・引込位置を決める
- 工事費と給水負担金を確認する
- 給水装置工事を申請する
- 道路使用・占用などの許可を取る
- 道路と敷地内の工事を行う
- 完成検査・メーター設置後に使用を開始する
宮崎市では、給水装置工事は市が指定する工事事業者へ依頼します。工事費のほか、設計審査・完成検査手数料や給水負担金が必要になる場合があります。宮崎市「給水装置工事の申込み・費用」
土地購入前に確認すること
- 本管の位置・口径・所有者
- 敷地内引込管の有無
- 既存引込管の口径・材質・再利用可否
- 水圧と必要な給水能力
- 道路横断の有無
- 私道の通行・掘削承諾
- 給水負担金の納付履歴
- 指定工事店による引込工事見積り
- 工事許可と施工にかかる期間
本管図だけでは、現地の正確な位置や深さ、既存引込管の状態まで分からない場合があります。現地調査と試掘が必要になることもあります。
まとめ
前面道路に水道管があっても、敷地内への引込み、管径、水圧、道路掘削、負担金などの確認が必要です。
土地購入前に、**「水道あり」ではなく「希望する住宅へ、どの位置から、いくらで、いつまでに給水できるか」**を宮崎市上下水道局と指定工事店へ確認しましょう。








