A.はい、高気密住宅でも窓を開けて換気して問題ありません。
高気密住宅は「窓を開けてはいけない家」ではなく、窓を閉めた状態でも、24時間換気によって計画的に空気を入れ替えられる住宅です。
ただし、窓を開けるときも24時間換気は基本的に停止せず、屋外の温度・湿度・花粉・黄砂などを確認することが大切です。
高気密住宅とはどのような家ですか?
高気密住宅とは、壁、床、天井、窓、配管まわりなどの隙間を少なくした住宅です。
隙間を少なくする目的は、室内を密閉することではありません。
- 計画していない場所からの外気侵入を減らす
- 24時間換気を計画どおりに働かせる
- 冷暖房した空気を逃がしにくくする
- 壁内結露のリスクを抑える
- 室内の温度差を小さくする
- 外部からのほこりや花粉を入りにくくする
気密性を高めるほど、必要な換気は換気設備で管理しやすくなります。
窓を開けると気密性能が下がりますか?
窓を開けている間は、当然ながら外気が直接入ります。しかし、窓を閉めれば住宅本来の気密性能に戻ります。
窓を開けたことでC値が悪くなったり、住宅の気密性能そのものが失われたりするわけではありません。
| 状態 | 空気の入り方 |
|---|---|
| 窓を閉めている | 24時間換気で計画的に給排気 |
| 窓を開けている | 窓から自然に大量の空気が入る |
| 窓を閉めた後 | 再び計画換気へ戻る |
どのようなときに窓開け換気が有効ですか?
次のような場面では、短時間の窓開け換気が役立ちます。
- 料理のにおいが残ったとき
- 多くの人が集まったとき
- 掃除中にほこりが舞ったとき
- 新しい家具などのにおいが気になるとき
- 春や秋に外気が快適なとき
- 室内の空気を短時間で入れ替えたいとき
24時間換気は住宅全体をゆっくり換気する設備です。窓開け換気は、一時的に大量の空気を入れ替える補助的な方法です。
効率よく窓を開ける方法
窓を開ける場合は、1か所だけを大きく開けるより、風の入口と出口をつくるほうが効率的です。
- できるだけ離れた2方向の窓を開ける
- 風上側を小さく、風下側を大きく開ける
- 対角線上に空気を通す
- 無風時は扇風機やサーキュレーターを使う
- 長時間ではなく短時間で入れ替える
一般的には、窓を数分から10分程度開ける方法があります。ただし、風の強さや窓の位置によって必要な時間は異なります。
宮崎で窓を開けないほうがよい場面
宮崎では、外気を入れることで室内環境が悪くなる日もあります。
- 梅雨時期など外の湿度が高いとき
- 真夏の昼間で外気温が高いとき
- 冷房・除湿運転をしているとき
- 台風や強風、大雨のとき
- 黄砂やPM2.5が多いとき
- 花粉の飛散量が多いとき
- 近隣で野焼きや農薬散布が行われているとき
- 幹線道路の交通量が多い時間帯
- 外のにおいや煙が強いとき
特に梅雨時期に長時間窓を開けると、湿った外気を大量に取り込み、床、壁、家具、収納内部が湿りやすくなります。
このような日は、窓を閉めて24時間換気を運転し、エアコンの冷房・除湿機能を利用するほうが適しています。
窓を開けるときは24時間換気を止めますか?
原則として、24時間換気を止める必要はありません。
窓を開けている間も換気システムを運転したままで問題ありません。停止すると、窓を閉めた後に再起動を忘れる可能性があります。
一時的に停止するのは、次のような場合です。
- フィルターや熱交換素子を清掃するとき
- 台風などでメーカーが停止を案内しているとき
- 屋外で大量の煙や異臭が発生したとき
- 機器の点検・修理を行うとき
一時停止した場合は、必ず運転を再開しましょう。
エアコン運転中に窓を開けてもよいですか?
窓を開けても問題はありませんが、冷暖房効率は低下します。
夏は暑く湿った空気が入り、エアコンには「温度を下げる負荷」と「湿気を取る負荷」の両方がかかります。冬は暖めた室内空気が外へ逃げます。
急いで空気を入れ替える必要がなければ、エアコン運転中は窓を閉め、24時間換気に任せるほうが省エネです。
窓を開ければ24時間換気は不要ですか?
窓開け換気だけで24時間換気を代用することはできません。
窓は次の時間には開けられないことが多いためです。
- 就寝中
- 外出中
- 冷暖房中
- 雨天時
- 台風時
- 防犯上開けにくい時間帯
また、窓を開けても、住宅全体の空気が均等に入れ替わるとは限りません。収納、トイレ、洗面所などに湿気やにおいが残る場合があります。
スティーベルのダクトレス換気との関係
デザインハウス宮崎では、日本スティーベルのダクトレス第一種全熱交換換気を採用しています。
この換気システムは、窓を閉めているときに次の役割を果たします。
- 給気と排気を機械で行う
- 必要な換気量を計画的に確保する
- 室内の熱を回収しながら換気する
- フィルターを通して外気を取り込む
- 宮崎の暑く湿った外気負荷を軽減する
窓を開けると、外気はフィルターや熱交換素子を通らずに入ってきます。そのため、花粉、黄砂、PM2.5、外気の湿気が気になる日は、窓を閉めて換気システムを利用するほうがよいでしょう。
高気密住宅で注意したいこと
- 給排気口を家具やカーテンでふさがない
- 24時間換気を常時運転する
- フィルターを定期的に清掃する
- 窓を開けた後は閉め忘れに注意する
- 浴室・キッチンの局所換気も適切に使う
- 湿度計を設置して室内湿度を確認する
- 窓の開閉だけを結露対策にしない
室内湿度は、おおむね40~60%程度を目安に管理します。湿度が高いときは、窓開けよりもエアコン除湿が有効な場合があります。
デザインハウス宮崎の考え方
デザインハウス宮崎では、高気密住宅を「窓を閉め切って生活する家」とは考えていません。
春や秋など外気が心地よい日は窓を開け、梅雨・真夏・花粉・黄砂の時期は窓を閉めて、スティーベルのダクトレス第一種全熱交換換気に任せるという使い分けをおすすめします。
2×4工法、断熱・気密性能、窓、日射遮蔽、エアコン、換気を一体で計画することで、宮崎の気候に合った室内環境をつくります。
まとめ
- 高気密住宅でも窓を開けて問題ない
- 窓を開けても住宅本来の気密性能は低下しない
- 窓開け換気は24時間換気を補助するもの
- 窓を開けるときも24時間換気は基本的に止めない
- 宮崎の梅雨や真夏は、湿った外気の取り込みに注意
- 花粉・黄砂・PM2.5が多い日は窓を閉める
- 窓を閉めているときは熱交換換気の効果を活用できる
- 換気と除湿は別なので、エアコンを適切に併用する
結論として、高気密住宅でも窓は自由に開けられます。外気が快適な日は窓を開け、高温多湿な日や冷暖房中は窓を閉めて24時間換気を利用するのが、宮崎での上手な暮らし方です。








