結論:建物の坪単価には大きな差はありません。ただし「土地+建物」の総額では宮崎市の方が高くなりやすいです
宮崎市と都城市で注文住宅を建てる場合、同じ住宅会社・同じ大きさ・同じ性能・同じ仕様の家であれば、建物そのものの坪単価に極端な地域差が出るわけではありません。
一方で、家づくり全体の総額には差が出やすくなります。
その最大の理由が土地価格です。
2025年の宮崎県地価調査では、住宅地の平均価格は、
- 宮崎市:49,300円/㎡
- 都城市:16,300円/㎡
となっています。
つまり、公的な住宅地平均価格では、宮崎市は都城市の約3倍です。
そのため、「宮崎市と都城市では坪単価が違う」というより、
「建物価格よりも、土地取得費の違いによって家づくり総額に差が出やすい」
と考える方が正確です。
建物の坪単価はどのくらい違う?
2026年8月時点の住宅情報サイトの掲載データを見ると、35坪程度の注文住宅について、
| エリア | 掲載されている坪単価の目安 |
|---|---|
| 宮崎市 | 約58万~100.3万円/坪 |
| 都城市 | 約58.4万~104.7万円/坪 |
となっています。
この数字だけを見ると、意外かもしれませんが、都城市だから建物が大幅に安いという結果にはなっていません。
これは注文住宅の建築費が、土地価格だけではなく、
- 木材
- 住宅設備
- サッシ
- 断熱材
- 人件費
- 運搬費
- 住宅性能
などによって決まるためです。
キッチンやサッシの仕入価格が「都城市だから半額になる」ということはありません。
そのため、同じ仕様の住宅なら建物価格の地域差は限定的です。
大きく違うのは土地価格です
2025年の宮崎県地価調査を比較すると、住宅地平均は次のようになっています。
| エリア | 住宅地平均価格 | 坪換算の概算 |
| 宮崎市 | 49,300円/㎡ | 約16.3万円/坪 |
| 都城市 | 16,300円/㎡ | 約5.4万円/坪 |
※坪換算は1坪=約3.3058㎡として単純換算した参考値です。
宮崎市と都城市では、平均的な住宅地価格にかなり大きな差があります。
60坪の土地ならどのくらい違う?
上記の住宅地平均を使って単純計算すると、
宮崎市
約16.3万円 × 60坪
= 約978万円
都城市
約5.4万円 × 60坪
= 約324万円
単純計算では、
約650万円の差
になります。
もちろん実際の土地価格は、地域、道路、学校、利便性、形状などによって大きく異なるため、この金額で土地が購入できるという意味ではありません。
しかし、土地価格の違いが家づくり総額に大きく影響することは分かります。
同じ4,000万円の予算でも家づくりが変わります
例えば家づくり総予算を4,000万円とします。
宮崎市で土地に1,200万円かかる場合、
残りは2,800万円です。
一方、都城市で同程度の広さの土地を700万円で購入できれば、
残りは3,300万円です。
その500万円を、
- 建物を広くする
- 断熱性能を高める
- 太陽光発電を付ける
- 外構を充実させる
- 住宅ローンを減らす
といったことに使えます。
つまり、土地価格は建物の選択肢まで変えるのです。
宮崎市の中でも土地価格はかなり違います
もう一つ大切なのは、
「宮崎市=全部土地が高い」わけではない
ということです。
2025年の住宅地平均価格では、
- 旧宮崎市:58,500円/㎡
- 旧清武町:39,300円/㎡
- 旧佐土原町:23,400円/㎡
- 旧田野町:18,300円/㎡
- 旧高岡町:11,400円/㎡
となっています。
つまり宮崎市内でも、エリアによって土地価格には大きな差があります。
「宮崎市で建てたいけれど予算が合わない」という場合も、建物の性能を落とす前に、土地のエリアを少し広げて検討するという方法があります。
都城市でも場所によって違います
都城市も同じです。
市全体の住宅地平均は16,300円/㎡ですが、旧都城市では20,500円/㎡です。
一方、
- 旧山之口町:6,600円/㎡
- 旧高城町:9,000円/㎡
- 旧山田町:7,300円/㎡
- 旧高崎町:6,700円/㎡
となっています。
都城市でも中心部と郊外では土地価格が大きく異なります。
土地が安いから郊外がお得、とは限りません
ここも重要です。
土地価格だけで場所を決めるのはおすすめしません。
郊外の土地では、
- 上下水道の引込み
- 浄化槽
- 擁壁
- 造成
- 地盤改良
- 道路条件
などで追加費用が発生する場合があります。
例えば土地が200万円安くても、造成や給排水工事で200万円以上必要になれば、結果的に安くならないこともあります。
だからこそ、
「土地価格」ではなく「その土地に家を建てて住める状態にするまでの総額」
で比較することが大切です。
宮崎市と都城市、どちらがお得?
これは「どちらが安いか」だけでは決められません。
宮崎市には、
- 通勤
- 商業施設
- 医療機関
- 学校
- 公共交通
などの利便性があります。
一方、都城市では土地取得費を抑えやすく、比較的広い敷地を確保できる可能性があります。
そのため、
宮崎市=利便性を重視した家づくり
都城市=土地費用を抑えながら敷地や建物にゆとりを持たせる家づくり
という選択肢も考えられます。
大切なのは、ご家族が何を優先するかです。
デザインハウス宮崎からのアドバイス
「宮崎市は土地が高いから、建物を安くしよう」
とすぐに考える必要はありません。
まず検討していただきたいのは、
土地と建物の予算配分です。
例えば、
土地を1,200万円から900万円に抑えられれば300万円。
この300万円を、
- 断熱性能
- 高性能サッシ
- 耐震性能
- 太陽光発電
- 間取り
など、完成後に変更しにくい部分へ使うこともできます。
逆に都城市で土地代を抑えられるなら、土地が安いから家を大きくするだけではなく、住宅ローンそのものを小さくするという選択もあります。
私たちデザインハウス宮崎では、
「いくらの土地を買えるか」ではなく、「土地+建物+諸費用を合わせて、いくらなら安心して暮らせるか」
から考える家づくりをおすすめしています。
よくある質問
Q. 都城市の方が注文住宅そのものも安いですか?
必ずしもそうとは限りません。同じ住宅会社で同じ仕様・性能の住宅を建てるなら、建築資材や住宅設備の価格が大きく変わるわけではないためです。大きな差が出やすいのは土地価格です。
Q. 宮崎市で土地代を抑える方法はありますか?
中心部だけでなく、清武、佐土原、田野、高岡などまで候補を広げる方法があります。ただし通勤や学校、将来の売却性なども含めて検討しましょう。
Q. 土地が安ければ家づくり総額も必ず安くなりますか?
いいえ。造成、上下水道、地盤改良、擁壁、解体などの費用が必要な土地もあるため、購入価格だけでは判断できません。








