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Q.気密測定の結果が悪かった場合、修正できますか?

A.はい。壁を閉じる前の中間測定なら、多くの場合は空気漏れの場所を特定して修正できます。

ただし、完成後は気密層が壁や天井の中に隠れてしまうため、補修できる範囲が限られます。そのため、気密測定は「検査すること」だけでなく、補修できるタイミングで行うことが大切です。

修正の基本的な流れ

  1. 気密測定でC値を確認する
  2. 測定器を動かしたまま漏気箇所を探す
  3. 気密テープやシーリングなどで補修する
  4. もう一度測定する
  5. 目標C値を満たしたことを確認する
  6. 補修箇所と結果を記録する

測定して数値を出すだけではなく、原因を探して補修し、再測定することが重要です。

空気漏れを探す方法

気密測定中は室内と屋外に圧力差が生じるため、隙間から空気が入っている場所を探しやすくなります。

主な確認方法には次のようなものがあります。

  • 手を近づけて空気の流れを確認する
  • 発煙器などの煙の動きを確認する
  • 風速計を使用する
  • 赤外線カメラで温度差を確認する
  • 気密シートやテープの状態を目視する

煙を使用する場合は、火災報知設備や建材への影響を考え、専門業者が安全な器具を使います。

隙間が生じやすい場所と補修例

空気漏れが起きやすい場所 主な補修方法
窓・玄関ドアの周囲 気密テープ・シーリング
配管・配線の貫通部 専用部材・気密テープ・シーリング
コンセント・スイッチ 気密ボックス・気密カバー
壁と床・天井の接合部 気密シート・テープ
基礎と土台の接合部 気密パッキン・シーリング
天井・床下点検口 気密型点検口・パッキン調整
換気ダクト周辺 専用スリーブ・気密テープ
気密シートの破れ 補修用気密テープ
玄関ドア・サッシ 建付け・パッキン調整

補修材料は、使用する気密層や下地との相性を確認して選びます。シーリングを塗れば、どこでも直せるわけではありません。

工事中なら修正しやすい

断熱・気密工事後、石膏ボードを張る前なら、次の部分を直接確認できます。

  • 防湿気密シート
  • 柱・梁との接続部分
  • 窓周辺
  • 配管・配線周辺
  • 床・壁・天井の取り合い
  • 断熱材の隙間やつぶれ

補修後に再測定し、C値が改善したかを確認できます。

完成後でも修正できますか?

見える部分や設備周辺なら補修できますが、壁の中に原因がある場合は難しくなります。

完成後でも比較的補修しやすい場所は次のとおりです。

  • 窓や玄関ドアの建付け
  • 点検口のパッキン
  • エアコン配管の貫通部
  • 給排水管の周囲
  • コンセント・スイッチ
  • レンジフードや換気ダクト周辺

一方、壁と床の接続部や天井裏の奥などに問題がある場合は、内装を一部撤去しなければ補修できないことがあります。

目標値に届かない原因

C値が悪いときは、1か所の大きな穴ではなく、複数の小さな隙間が積み重なっている場合があります。

よくある原因は次のとおりです。

  • 気密層の設計が明確でない
  • 気密シートの継ぎ目が未処理
  • 配管工事後の穴が補修されていない
  • 窓周辺のテープ処理が不十分
  • 床と壁の接合部に連続性がない
  • 点検口や玄関ドアの調整不足
  • 工事途中で気密層を破り、そのままになっている

大切なのは、数値だけを追いかけるのではなく、原因を確認して正しく直すことです。

必要な開口部を勝手に塞いではいけません

C値をよくするために、換気や燃焼に必要な開口部まで恒久的に塞ぐことはできません。

  • 24時間換気の給排気口
  • レンジフード
  • 燃焼器具に必要な給気
  • 排水設備に必要な通気
  • 法令や設備設計上必要な開口

気密測定時には測定方法に従って一時的に塞ぐことがありますが、測定後は元に戻します。何を塞いだかは測定報告書で確認しましょう。

補修すれば必ず目標C値になりますか?

補修によって改善は期待できますが、必ず希望する数値になるとは限りません。

気密層の基本設計に問題がある場合や、すでに内装が完成している場合は、大掛かりな工事が必要になることがあります。

そのため、契約前に次の内容を決めておくと安心です。

  • 目標とするC値
  • 測定する工程
  • 目標値を超えた場合の補修方法
  • 再測定の有無
  • 補修・再測定費用の負担
  • 最終的な許容値
  • 測定報告書の提出

C値が改善すれば断熱欠損も直りますか?

C値の改善と断熱材の補修は別です。

空気漏れを塞いでC値がよくなっても、断熱材が薄い、つぶれている、入っていないといった問題が残る場合があります。

補修時には次の両方を確認します。

  • 気密層:隙間や破れがないか
  • 断熱層:厚さ、隙間、ずれ、つぶれがないか

デザインハウス宮崎の考え方

デザインハウス宮崎では、結果のよいC値を見せることだけが気密測定の目的ではないと考えています。

測定によって空気漏れを発見し、壁を閉じる前に補修することに大きな意味があります。

高性能グラスウール「アクリアα」の施工状態と、防湿・気密層、窓・配管周辺を一緒に確認し、補修後に再測定する流れが理想です。

まとめ

  • 中間測定なら多くの場合は修正できる
  • 完成後は補修できる範囲が限られる
  • 空気漏れの場所を特定して個別に補修する
  • 補修後は再測定して改善を確認する
  • 必要な換気口まで恒久的に塞いではいけない
  • C値が改善しても断熱欠損が直ったとは限らない
  • 目標値と未達時の対応を契約前に決める

結論として、気密測定で悪い結果が出ても、壁を閉じる前なら改善できる可能性は十分にあります。だからこそ、補修できる中間時に測定することが重要です。

デザインハウス宮崎
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