A.ターミダンシートの20年保証は、所定の施工・申請・点検条件を満たした住宅で、保証対象となるシロアリ被害が発生した場合に、調査・駆除・被害部分の原状回復工事などを補償する制度です。
「20年間シロアリが絶対に発生しない」という保証ではありません。被害が発生した際に、保証約款の範囲内で補修費用などを負担する仕組みです。
主に保証される内容
一般的なターミダンシートの保証制度では、主に次の内容が対象になります。
| 保証内容 | 主な対応 |
|---|---|
| 被害調査 | 専門技能者による発生場所・原因の調査 |
| シロアリ駆除 | 被害箇所や侵入経路の駆除処理 |
| 再発防止 | 土壌・木部・侵入箇所などの再処理 |
| 木部の補修 | シロアリに食害された木部の修復 |
| 原状回復 | 被害調査や修復に必要な内装復旧など |
| 事故対応 | 保証会社による調査・補修サポート |
ただし、すべての工事費が無条件で全額支払われるわけではありません。保証対象、原因、補償上限、免責事項の確認が必要です。
補償金額はいくらですか?
ターミダンシートのメーカーである日東エルマテリアルは、所定の施工・申請条件を満たした場合、シロアリ発生時に最大1,000万円までの保証を付帯できると案内しています。日東エルマテリアル「ターミダンシート」
ただし、「最大1,000万円」は、被害が発生すれば必ず1,000万円が支払われるという意味ではありません。
実際には次の条件で補償額が決まります。
- 実際に必要となった駆除・補修費
- 保証対象となる被害範囲
- シロアリの種類
- 被害の原因
- 保証契約の上限額
- 免責金額の有無
- 保証約款の条件
デザインハウス宮崎で発行する保証書に記載された補償上限と対象範囲が、最終的な契約内容になります。
20年間の「初期保証」とは?
一般的な防蟻薬剤は、5年程度を区切りに点検や再施工を検討する商品・保証が多くあります。
ターミダンシートを採用した保証制度では、新築時に所定の施工を行うことで、最初から20年間の保証期間を設定できます。
| 比較項目 | 一般的な薬剤処理 | ターミダンシート |
|---|---|---|
| 初期保証 | 5年程度が多い | 20年保証に対応 |
| 主な施工方法 | 土壌・木部への薬剤散布 | 防蟻・防湿シートを基礎下へ施工 |
| 再施工 | 5年ごとなどに検討 | 保証制度の条件に従う |
| 床下への作業 | 定期的な薬剤散布が必要な場合がある | 初期20年間の再施工回数を抑えやすい |
| 保証条件 | 点検・再処理 | 所定施工・申請・10年目点検など |
ジャパンホームシールドの「オール20年品質保証」でも、ターミダンシートを使った1回の施工で20年間の初期防蟻保証を適用すると案内されています。ジャパンホームシールド「オール20年品質保証」
10年目に点検は必要ですか?
はい。メーカーの公開条件では、20年保証を維持するために10年目の点検報告と更新料が必要です。
ターミダンシートのメーカーサイトには、20年保証の付帯条件として次の内容が記載されています。
- WEBによる保証申請
- 施工時の写真提出
- 施工要領書に沿った施工
- 10年目の点検報告
- 更新料の支払い
保証申請を行っていない場合や、10年目の手続きを行わなかった場合は、20年保証が適用されない可能性があります。
お客様へは、引き渡し時に次の内容を明確にお伝えする必要があります。
- 10年目点検を誰が案内するか
- 点検費用はいくらか
- 更新料はいくらか
- 点検で不具合が見つかった場合の補修費
- 手続きを忘れた場合の取り扱い
保証を受けるための条件
主な条件は次のとおりです。
新築工事時
- 指定されたターミダンシートを使用する
- 施工要領書どおりに敷設する
- 継ぎ目や破損部分を適切に処理する
- 配管貫通部を専用部材で処理する
- 玄関・基礎外周などを指定どおりに施工する
- 必要な施工写真を撮影する
- 住宅会社が保証申請を行う
引き渡し後
- 保証書を保管する
- 10年目など指定された点検を受ける
- 必要な更新手続きを行う
- 雨漏り・漏水を放置しない
- 被害の兆候があれば早めに連絡する
- 増改築時は事前に住宅会社へ相談する
施工しただけで自動的に20年保証が付くわけではなく、保証申請まで完了していることが重要です。
どのシロアリが対象ですか?
一般的な防蟻保証では、地中から侵入する次のシロアリを主な対象とします。
- ヤマトシロアリ
- イエシロアリ
宮崎で特に注意したいイエシロアリは、大きな巣をつくり、建物上部まで被害を広げる可能性があります。
一方、土中を経由せず飛来するアメリカカンザイシロアリなどは、保証対象外になる場合があります。
対象となるシロアリの種類は、必ずデザインハウス宮崎が発行する保証書・約款で確認します。
どこまで補修されますか?
保証対象となるシロアリ被害であれば、一般的に次のような工事が検討されます。
- シロアリの駆除
- 侵入経路への再処理
- 食害された土台や柱の補修
- 床材や下地材の交換
- 調査・補修のために外した内装の復旧
- 必要な構造補強
- 原因調査と再発防止工事
ただし、次の費用がすべて含まれるとは限りません。
- 仮住まい費用
- 家具の移動・保管費
- 営業損失
- 精神的損害
- 被害のない部分の予防的な全面交換
- 希望による設備・内装のグレードアップ
原状回復とは、原則として被害前の状態へ戻すための工事です。リフォームによる仕様向上分は自己負担になる可能性があります。
保証対象外になる可能性があるケース
保証制度によって異なりますが、一般的には次のような場合に保証対象外となる可能性があります。
- 施工要領書どおりに施工されていない
- 保証申請が完了していない
- 10年目点検や更新手続きを行っていない
- 増改築でシートや防蟻層を傷つけた
- 他社工事で基礎・配管へ穴を開けた
- 雨漏りや水漏れを長期間放置した
- 建物周辺に木材などを放置していた
- 保証対象外のシロアリによる被害
- 地震・洪水などで防蟻層が損傷した
- 所有者が被害を知りながら連絡しなかった
- 建物用途を変更した
- 保証の名義変更手続きを行っていない
これは一般的な例です。実際の免責事項は保証約款を優先します。
雨漏りが原因のシロアリ被害も保証されますか?
雨漏りや配管漏水を原因とするシロアリ被害は、保証対象の判断が複雑になる場合があります。
- 防蟻施工の不具合
- 建物の防水不具合
- 給排水設備の漏水
- 入居後のメンテナンス不足
- 増改築工事による破損
原因によって適用される保証が異なるためです。
ジャパンホームシールドのオール20年品質保証では、構造・防水・地盤・防蟻の窓口をまとめ、原因調査や責任区分を明確にしやすいことを特徴としています。
ただし、すべての雨漏り・漏水被害が防蟻保証の対象になるとは限りません。
20年後も保証を延長できますか?
ターミダンシートを利用した保証制度には、点検・必要な再処理・更新手続きを行うことで、20年を超えて保証を延長できるプランがあります。
ただし、延長には次の費用が発生する可能性があります。
- 点検費用
- 更新料
- 防蟻工事の再施工費
- 劣化箇所の補修費
- 保証書の再発行・事務費
最長保証年数や延長条件は、加入する保証サービスによって異なります。20年後の延長を予定する場合は、新築時に確認しておきましょう。
売却や相続後も保証は続きますか?
所有者が変わった場合、名義変更手続きによって保証を引き継げる制度もあります。ただし、自動的に承継されるとは限りません。
- 名義変更届
- 売買契約書や登記事項証明書
- 保証書
- 手数料
- 建物点検
これらが必要になる場合があります。
将来売却する可能性がある場合は、保証の承継条件を確認し、保証書・施工写真・点検記録を保管しましょう。
保証書で確認するべき項目
| 確認項目 | チェック内容 |
|---|---|
| 保証開始日 | 引き渡し日・工事完了日など |
| 保証期間 | 本当に初期20年間か |
| 保証会社 | 住宅会社・メーカー・損保会社など |
| 対象住宅 | 住所・建物・所有者が正しいか |
| 対象シロアリ | ヤマト・イエシロアリなど |
| 補償上限 | 最大いくらまでか |
| 対象費用 | 調査・駆除・補修・原状回復 |
| 免責事項 | 漏水・増改築・自然災害など |
| 点検条件 | 10年目点検など |
| 更新費用 | 更新料・点検料・再処理費 |
| 承継条件 | 売却・相続時の名義変更 |
| 連絡先 | 被害発見時の窓口 |
デザインハウス宮崎の対応
デザインハウス宮崎では、ターミダンシートを標準採用し、20年の防蟻保証を付けています。
お客様へは、保証年数だけでなく次の内容まで説明することが大切です。
- どの保証制度へ加入するか
- 住宅会社が保証申請を行うこと
- 施工写真を保存すること
- 補償上限額
- 保証対象となるシロアリ
- 被害時の調査・駆除・補修範囲
- 10年目点検と更新料
- 20年後の延長条件
- 増改築・売却時の手続き
保証内容は、最終的にデザインハウス宮崎がお客様へ交付する保証書・約款に基づきます。
まとめ
- 20年保証は「20年間絶対にシロアリが出ない」という意味ではない
- 対象被害が発生した場合の調査・駆除・補修を保証する
- 所定条件で最大1,000万円までの保証を付帯できる
- 実際の支払額は被害・補修費・約款によって決まる
- 施工要領書どおりの施工と写真保存が必要
- 住宅会社によるWEB保証申請が必要
- メーカー公開条件では10年目の点検報告と更新料が必要
- 対象となるシロアリの種類を確認する
- 漏水・増改築・他社工事などは免責になる場合がある
- 売却・相続時は名義変更が必要な場合がある
- 保証期間と防蟻効果は同じ意味ではない
- デザインハウス宮崎ではターミダンシートと20年保証を標準採用
結論として、ターミダンシートの20年保証は、対象となるシロアリ被害が発生した場合に、原因調査から駆除・原状回復までを約款の範囲内で補償する制度です。保証を確実に利用するためには、新築時の申請だけでなく、10年目点検や更新料などの条件を、お客様へあらかじめ明確に説明することが重要です。








