A.あります。希望する部屋や設備だけでなく、「なぜ欲しいのか」「今の住まいで何に困っているのか」「新居でどのように暮らしたいのか」を具体的に伝えることが重要です。
住宅会社へ要望を伝えるときは、完成した間取り図を自分でつくる必要はありません。生活の様子、優先順位、予算、家具や持ち物を共有するほど、ご家族に合った提案を受けやすくなります。
上手に伝えるための8つのポイント
| ポイント | 伝える内容 |
|---|---|
| 1.現在の不満 | 狭い、片付かない、暑い、家事が大変 |
| 2.理想の暮らし | 家族で過ごしたい、家事時間を短縮したい |
| 3.家族の生活 | 起床、帰宅、入浴、就寝、在宅勤務 |
| 4.希望の理由 | パントリーが欲しい理由など |
| 5.優先順位 | 絶対必要、できれば欲しい、不要 |
| 6.予算 | 総予算、返済額、予備費 |
| 7.家具・持ち物 | 家具、家電、衣類、趣味用品 |
| 8.参考資料 | 好きな写真と苦手な写真 |
1.今の住まいの不満を伝える
理想だけでなく、現在困っていることを伝えると、必要な改善点が明確になります。
例えば、次のように具体的に伝えます。
- 朝、洗面台を家族3人で使うため混雑する
- 洗濯機から物干し場所までが遠い
- 帰宅後のバッグや上着がリビングに集まる
- 食品のまとめ買いをするため収納が足りない
- 子どもの勉強場所がダイニングテーブルしかない
- 寝室までテレビの音が聞こえる
- 西日で夕方のリビングが暑い
- 来客時に洗面所や洗濯物が見えてしまう
「収納が少ない」だけでなく、何を、いつ、どこに片付けられず困っているかまで伝えることがポイントです。
2.希望する理由まで説明する
同じ希望でも、目的によって適した間取りは変わります。
| 希望 | 理由として考えられること |
|---|---|
| 広いLDKが欲しい | 家族で過ごしたい、友人を招きたい |
| パントリーが欲しい | まとめ買い、家電、ゴミ箱を収納したい |
| 和室が欲しい | 子どもの昼寝、来客、親の宿泊に使いたい |
| 回遊動線が欲しい | 朝の混雑を減らしたい、家事を短くしたい |
| ファミリークローゼットが欲しい | 洗濯物を各部屋へ運びたくない |
| シューズクロークが欲しい | ベビーカーやアウトドア用品を収納したい |
| 吹き抜けが欲しい | 明るさ、開放感、家族のつながりが欲しい |
希望の理由が分かれば、住宅会社から別の解決方法も提案できます。
例えば、来客の宿泊が年に1~2回程度であれば、独立した和室ではなく、リビング横の多目的スペースで対応できるかもしれません。
3.要望を優先順位に分ける
希望をすべて「絶対に必要」と伝えると、建物が大きくなり、予算を超えやすくなります。
要望は次の4段階に分けると伝わりやすくなります。
| 優先度 | 判断基準 |
|---|---|
| ◎ 絶対に必要 | これがなければ家づくりの目的を達成できない |
| ○ できれば欲しい | 予算内なら採用したい |
| △ 比較して決めたい | 費用と効果を確認して判断したい |
| × 必要ない | 提案しなくてもよい |
夫婦や家族で意見が異なる場合は、誰の希望かも書いておきます。
住宅会社には「何を削ってもよいか」だけでなく、予算が厳しくても残したいものを伝えることが大切です。
4.家族の一日の流れを伝える
間取りは、家族の生活時間によって使いやすさが変わります。
住宅会社には、平日と休日の過ごし方を伝えましょう。
- 家族それぞれの起床時間
- 出勤・登校・帰宅時間
- 朝食や夕食を一緒に食べるか
- 洗濯する時間と干す場所
- 入浴時間が重なるか
- 在宅勤務や夜勤があるか
- 子どもがどこで勉強するか
- 休日に家で何をするか
- 親族や友人が訪れる頻度
- ペットの生活場所
図面だけでは見えない生活時間を伝えることで、音、視線、混雑まで考えた提案を受けられます。
5.写真は「好き」と「苦手」の両方を見せる
SNS、住宅会社の施工事例、雑誌などから、好みに近い写真を集めておくとイメージを共有しやすくなります。
ただし、写真を見せるだけでは、どこが気に入ったのか伝わらないことがあります。
写真ごとに、短いコメントを付けましょう。
- 窓から庭が見える点が好き
- 木目と白の色合いが好き
- キッチンからLDK全体を見渡せる点がよい
- 生活感を隠せる収納が欲しい
- この吹き抜けは大きすぎる
- 暗い床色は好みではない
- オープン収納は避けたい
- 玄関からリビングが見える配置は苦手
「好きな写真」だけでなく、採用したくない例も共有すると、認識のずれを減らせます。
6.家具・家電・持ち物の寸法を伝える
間取りの打ち合わせでは、現在使っている物と新しく購入する物を分けて伝えます。
寸法を確認したい物
- ダイニングテーブル
- ソファ
- テレビ
- 冷蔵庫
- 食器棚
- 洗濯機・乾燥機
- ベッド
- 学習机
- ピアノ
- 仏壇
- ペット用品
- 大型の趣味用品
家具の寸法だけでなく、椅子を引く、収納扉を開ける、人が通るといった動作にもスペースが必要です。
衣類、靴、布団、季節用品、買い置きなどは、写真を撮って見せると収納計画に反映しやすくなります。
7.予算は曖昧にしない
希望を上手に伝えても、予算が共有されていなければ実現性の低い間取りになることがあります。
住宅会社には、次の内容を伝えます。
- 土地・建物・諸費用を含めた総予算
- 無理なく返済できる毎月の金額
- 建築後も残しておきたい現金
- 外構、家具、家電に使う予算
- 太陽光発電などを検討する予算
- 予算が増えた場合の上限額
「できるだけ安く」では判断ができません。総額の上限を共有し、標準仕様とオプションの範囲も確認しましょう。
8.住宅会社へ任せたい部分も伝える
すべてを自分たちで決める必要はありません。
例えば、次のように伝えると提案を受けやすくなります。
- 家事が楽になる方法は提案してほしい
- 明るさは欲しいが、窓の位置は任せたい
- 収納量は持ち物を見て判断してほしい
- 宮崎の西日対策を考えてほしい
- 予算内で優先順位を調整してほしい
- 将来変更しやすい子ども部屋にしてほしい
- 耐震性を確保しながら開放的なLDKにしたい
**希望を伝えることと、設計を自分で完成させることは別です。**目的と条件を伝え、解決方法は設計担当者から提案してもらいましょう。
要望書を1枚にまとめる方法
打ち合わせ前に、次の内容をA4用紙1~2枚程度にまとめると便利です。
家族について
- 家族構成と年齢
- 職業、在宅勤務、勤務時間
- ペットの有無
- 将来の同居予定
現在の困りごと
- 住まいの不満を5つ程度
- 家事で負担に感じること
- 収納できていない物
新居で実現したいこと
- 絶対に必要なこと3つ
- できれば欲しいこと5つ
- 採用したくないこと
予算について
- 総予算
- 月々の返済希望額
- 建築後に残したい現金
家具・設備について
- 持ち込む家具と寸法
- 購入予定の家具・家電
- 収納したい大きな物
伝わりにくい表現と言い換え方
| 伝わりにくい表現 | 具体的な伝え方 |
|---|---|
| 広いリビング | 4人掛けソファを置いて、床で子どもが遊べる広さ |
| 収納をたくさん | 家族4人分の衣類と布団を一か所に収納 |
| 家事が楽な家 | 洗濯機から物干し、収納まで10歩程度にしたい |
| 明るい家 | 日中は照明をつけずに過ごしたい |
| 開放的な家 | キッチンから庭まで視線が抜けるLDK |
| おしゃれな家 | 木目、白、グレーを使った落ち着いた雰囲気 |
| 将来も安心 | 1階で食事・入浴・就寝を完結できる |
| 宮崎らしい家 | 強い日差しを遮りながら、庭とつながる家 |
数字だけでなく、実際の行動や場面に置き換えると、設計者とイメージを共有しやすくなります。
初回プランを受け取ったときの確認方法
最初の提案を見て「好き・嫌い」だけで判断しないことも大切です。
次の順番で確認しましょう。
- 絶対条件が反映されているか
- 家族の一日の動きを図面上でたどれるか
- 家具や家電を置いても通れるか
- 収納する物と使う場所が近いか
- 窓から何が見えるか
- 日当たりと西日への配慮があるか
- 音やにおいが寝室まで届かないか
- 建物以外を含めて予算内か
修正を依頼するときは、「この間取りは嫌です」ではなく、「夕食後もキッチンからテレビを見たいので、向きを検討したい」のように理由を添えます。
宮崎で特に伝えておきたい希望
宮崎の住宅では、地域の生活環境や気候に関する希望も伝えましょう。
- 車の台数と将来増える可能性
- 来客用駐車場が必要か
- 西日を避けたい部屋
- 台風時に守りたい大きな窓
- 室内干しをする頻度
- 降灰や花粉への配慮
- 軒下や屋根付きスペースの使い方
- 自転車、サーフボード、アウトドア用品の収納
- 湿気が気になる収納や水回り
- 庭やウッドデッキでの過ごし方
「南向きの大きな窓が欲しい」という希望も、道路や隣家からの視線、夏の日射まで含めて住宅会社に相談することが大切です。
デザインハウス宮崎の考え方
デザインハウス宮崎では、ご家族が間取りを上手に説明できなくても問題ないと考えています。
女性スタッフが現在の暮らしや困りごとを丁寧に伺い、言葉になっていない希望まで整理しながら、次の要素を一体的に検討します。
- 家事・帰宅・子育ての動線
- 家具や持ち物に合わせた収納
- 土地の日当たりと周囲からの視線
- 宮崎の強い日差しを抑える窓と深い軒
- 2×4工法と正式な耐震等級3を踏まえた構造
- ZEH水準の断熱性能と換気計画
- 建築後の生活を圧迫しない総予算
- 家族構成の変化に対応しやすい空間
お客様が完成した図面を用意するのではなく、日常の暮らしを私たちに教えていただくことが、理想の間取りづくりの第一歩です。
まとめ
- 希望する部屋だけでなく、欲しい理由まで伝える
- 現在の住まいの不満を具体的に説明する
- 家族の一日の生活時間を共有する
- 要望を「絶対必要・希望・比較・不要」に分ける
- 好きな写真と苦手な写真の両方を見せる
- 家具、家電、持ち物の寸法や量を伝える
- 総予算と毎月の返済上限を共有する
- 宮崎の日差し、湿気、台風、車生活も伝える
- 初回プランへの修正は理由を添えて依頼する
- 解決方法まで自分で決めず、設計者から提案を受ける
結論として、理想の間取りを上手に伝える方法は、完成図を描くことではありません。「今、何に困り、新しい家でどのように暮らしたいか」を優先順位と理由を付けて伝えることです。







