「今の家をリフォームして住み続けるべきか、それとも建て替えた方がよいのか……」
築年数が経過した住宅にお住まいの方から、このようなご相談をいただくことがあります。
リフォームの方が費用を抑えられそうに感じる一方で、
「大規模なリフォームをしても、あと何年住めるのだろう?」
「見えない部分が傷んでいたら、追加費用がかかるのでは?」
「建て替えた方が、長い目で見ると安心なのでは?」
と迷われる方も少なくありません。
建て替えとリフォームは、どちらが正解というわけではありません。
大切なのは、今の住宅の状態を確認せず、費用や見た目だけで判断しないことです。
建て替えかリフォームか迷ったときは、まず専門家による「住宅診断(ホームインスペクション)」を行い、現在の建物の状態を正しく把握することから始めましょう。
建て替えとリフォーム、どちらを選べばよい?
建て替えとは、現在の住宅を解体し、新しい住宅を建築する方法です。
間取りや住宅性能を一から計画できるため、これからの暮らしに合わせた住まいをつくりやすいという特徴があります。
一方、リフォームは、現在の建物を残しながら、古くなった設備や内装などを改修する方法です。
工事の内容によっては、建て替えより費用を抑えられる可能性があります。
しかし、築年数が古い住宅では、屋根や外壁だけでなく、基礎や柱、床下など、普段は見えない部分が劣化していることもあります。
表面をきれいにするだけでは解決できない問題がある場合、大規模な補修工事が必要になることもあります。
そのため、
「リフォームの方が安そうだから」
「新築にした方が安心だから」
というイメージだけで決めるのではなく、現在の住宅の状態を確認してから判断することが大切です。
住宅診断(ホームインスペクション)とは?
住宅診断とは、住宅の専門知識を持つ住宅診断士などが、建物の状態を調査することです。
住宅の健康診断のようなものと考えると、分かりやすいでしょう。
住宅診断では、一般的に次のような部分を確認します。
・基礎に大きなひび割れがないか
・外壁や屋根に劣化や雨漏りの可能性がないか
・柱や床に傾きがないか
・床下に湿気や腐食がないか
・構造部分に大きな問題がないか
・給排水設備に不具合がないか
住宅の状態を調査することで、
「今の建物を生かしてリフォームできるのか」
「大規模な補修が必要なのか」
「建て替えを検討した方がよいのか」
を判断するための材料になります。
見た目がきれいでも住宅の内部は分かりません
住宅の状態は、外から見ただけでは分からないことがあります。
外壁や室内がきれいでも、床下や屋根裏などの見えない部分で劣化が進んでいる可能性があります。
例えば、
・床下の湿気によって木材が傷んでいる
・シロアリによる被害がある
・過去の雨漏りによって構造部分が劣化している
・基礎に大きなひび割れがある
・古い耐震基準で建築されている
といった問題が見つかる場合もあります。
反対に、
「築年数が古いから建て替えるしかない」
と思っていた住宅でも、構造部分の状態が良く、適切な補修やリフォームによって住み続けられる可能性もあります。
築年数だけで判断するのではなく、現在の住宅がどのような状態なのかを確認することが重要です。
リフォーム費用が想定以上になる場合もあります
リフォームでは、工事を始めて壁や床を解体した後に、住宅の傷みが見つかることがあります。
例えば、
「壁を開けたら柱が腐食していた」
「床を剥がしたらシロアリ被害が見つかった」
「古い配管の交換が必要になった」
というケースです。
その場合、当初の見積もりにはなかった補修工事が必要となり、追加費用が発生する可能性があります。
特に、住宅全体を改修する大規模リフォームでは、耐震補強や断熱改修、屋根・外壁の補修、水回り設備の交換などを行うと、工事費が大きくなることがあります。
リフォーム費用が高額になる場合は、
「今の建物を残して大規模リフォームをする場合」
と、
「現在の住宅を解体して建て替える場合」
の総費用を比較することも大切です。
建て替えを検討した方がよいケース
住宅の状態や将来の暮らし方によっては、リフォームより建て替えが適している場合があります。
例えば、次のようなケースです。
・住宅の基礎や構造部分に大きな劣化がある
・耐震性能に不安がある
・大規模な間取り変更を希望している
・断熱性能や省エネ性能を大幅に高めたい
・段差をなくし、将来に備えた住まいにしたい
・水回りの位置を大きく変更したい
・リフォーム費用が高額になる
建て替えでは、間取りや住宅性能を一から考えることができます。
50代・60代からの建て替えでは、
「家を大きくする」
ことよりも、
「これからの暮らしに必要な広さにする」
という考え方も大切です。
使わなくなった部屋を減らし、生活を1階で完結できる間取りにすることで、将来も暮らしやすい住宅を計画できます。
リフォームが適しているケース
住宅診断の結果、基礎や構造部分の状態が良い場合は、リフォームによって現在の住宅を生かせる可能性があります。
例えば、
・現在の間取りに大きな不満がない
・水回り設備を新しくしたい
・屋根や外壁を補修したい
・内装をきれいにしたい
・建物の構造部分が良好な状態である
という場合は、必要な部分をリフォームすることで、費用を抑えながら住み続けられる可能性があります。
思い出のある住宅を残したい方や、現在の建物をできるだけ生かしたい方にとって、リフォームは有力な選択肢です。
建て替えとリフォームは「総額」で比較しましょう
建て替えとリフォームを比較するときは、工事費だけを見るのではなく、将来必要になる費用まで考えることが大切です。
例えば、リフォーム費用が建て替えより安くても、数年後に屋根や外壁、給排水設備などの追加工事が必要になる場合があります。
一方、建て替えでは、
・現在の住宅の解体費用
・仮住まいの費用
・2回分の引っ越し費用
・登記や住宅ローンの諸費用
なども必要になります。
それぞれの費用を整理し、
「今後何年間住む予定なのか」
「将来、どのような暮らしをしたいのか」
「今後の維持費や光熱費はどうなるのか」
まで考えて比較しましょう。
まとめ|迷ったら、まず今の家の状態を知ることから
建て替えとリフォームのどちらがよいかは、住宅の築年数だけでは判断できません。
大切なのは、現在の住宅の状態を正しく把握することです。
住宅診断を行うことで、
「今の住宅を生かせるのか」
「どのような補修が必要なのか」
「リフォームには総額でいくらかかるのか」
「建て替えと比較すると、どちらが自分たちに合っているのか」
を検討しやすくなります。
デザインハウス宮崎では、資格を持つ住宅診断士による住宅診断を行い、現在のお住まいの状態を確認したうえで、建て替えとリフォームの選択肢をご提案しています。
「建て替えかリフォームか決められない」
「築年数が古いけれど、今の家を残せる?」
「リフォームと建て替えの費用を比較したい」
このようなお悩みがありましたら、お気軽にご相談ください。
まずは現在の住宅の状態を知り、ご家族のこれからの暮らしに合った住まいづくりを一緒に考えていきましょう。
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