シニアの建替えで重要なのは「階段をなくすこと」だけではない
平屋が理想でも、
敷地条件や予算の関係で2階建てを選ぶケースは少なくありません。
その場合に重要なのが、
「将来も安全に上り下りできる階段」にすることです。
階段は建てた後に勾配を緩くするリフォームが非常に難しいため、新築・建替え時に十分な配慮をしておくことが大切です。
シニア向けにおすすめの階段勾配
一般住宅では、
勾配が35~45度程度になることもあります。
しかし、
シニア住宅では
30~35度程度を目安にすると、
足腰への負担が少なく、
昇降しやすくなります。
緩やかな階段にするには、
- 階段スペースを長く確保する
- 踏板(足を乗せる面)を広くする
ことがポイントです。
おすすめの寸法
| 項目 | 一般的 | シニア向けおすすめ |
|---|---|---|
| 踏板(踏面) | 約21~24cm | 24~30cm |
| 蹴上(段の高さ) | 約20~23cm | 16~18cm |
| 階段幅 | 約75~78cm | 90cm以上 |
※住宅性能表示制度では、勾配を緩やかにするための基準の一つとして、蹴上・踏面の寸法に関する考え方が示されています。
手すりは両側がおすすめ
建築基準法では一定の条件で手すりの設置が求められますが、
シニア住宅では
両側に手すり
がおすすめです。
メリット
- 利き手を選ばない
- 介護時も安心
- バランスを取りやすい
手すりの高さ
一般的には
床面から75~85cm程度
が使いやすい高さです。
多くの住宅では
約80cm前後
で設置されています。
ただし、
身長や使う方に合わせて調整すると
さらに使いやすくなります。
手すりは連続させる
おすすめは
玄関から
2階まで
途切れないこと。
特に
踊り場でも
連続して持てるようにすると
安全性が高まります。
階段形状も重要
おすすめ順位
① 一直線階段
↓
一番歩きやすい
② L字階段
↓
踊り場が休憩になります。
転落時の危険も軽減できます。
③ U字階段
↓
さらに安全性が高くなる場合があります。
急な
らせん階段は
シニア住宅では
あまりおすすめできません。
照明も重要
夜間事故防止には
- 足元灯
- 人感センサー照明
- 手すり照明
もおすすめです。
2階建てならここも考える
将来
階段が難しくなったら
1階だけで生活できる間取り
にしておくことが大切です。
2階は
- 子ども部屋
- 趣味室
程度にすると安心です。
「今は階段を問題なく使えていても、10年後・20年後のことまで考えて、少しゆとりのある階段をご提案しています。毎日使う場所だからこそ、安全性への投資は将来の安心につながります。」








