このケースは、シニアの建替えで最も贈与税トラブルが起こりやすいケースの一つです。
結論から言うと、
親名義の家を、子どもがお金を出して建替えると、そのままでは親が子どもから利益を受けたとみなされ、贈与税が課税される可能性があります。
なぜ贈与税がかかるの?
例えば、
- 土地:親名義
- 建物:親名義
- 建替え費用:2,500万円(子どもが全額負担)
この場合、新しい建物は親の資産となるため、
親は自分のお金を使わずに2,500万円相当の財産を取得したと考えられます。
その結果、
子どもから親への贈与と判断される可能性があります。
よくある間違い
❌ 「親子だから税金はかからない」
❌ 「子どもがお金を払っただけだから問題ない」
実際には、
親子間でも贈与税の対象になります。
贈与税を避ける方法① 建物を共有名義にする
最も一般的なのは、
子どもが負担した金額に応じて建物の持分を取得する方法です。
例えば
建築費2,000万円
- 親負担 1,000万円
- 子負担 1,000万円
↓
建物持分
親50%
子50%
このように実際の負担割合と持分を一致させることで、贈与税の課税を避けられる可能性があります。
贈与税を避ける方法② 親から子へ建物を移転してから建替える
ケースによっては、
建替え前に
建物の名義を整理する方法もあります。
ただし、
- 贈与税
- 譲渡所得税
- 登録免許税
- 不動産取得税
など別の税負担が生じる可能性があるため、
税理士への相談が必要です。
贈与税を避ける方法③ 親から子への資金援助なら特例を活用
逆に
親がお金を出して子ども名義の家を建てる
場合は、
一定の要件を満たせば
住宅取得等資金の贈与税非課税制度
が利用できます。
2025年時点では
- 省エネ住宅など:最大1,000万円
- その他の住宅:最大500万円
まで非課税となる制度があります。
※これは親→子の贈与に適用される制度であり、子→親には適用されません。
シニアの建替えで一番多いケース
例えば
父80歳
母78歳
息子55歳
息子が
「親孝行だから全部払うよ」
と言って建替える。
↓
何もしないと
親に贈与税がかかる可能性があります。
弊社からの一言
建替え相談では、
最初に確認したいのは
✅ 建物の名義
✅ 土地の名義
✅ 建築費を誰が負担するか
この3つです。
「誰がお金を出すかだけでなく、『誰の資産になるか』も税金では重要です。建替え前に名義や持分を確認しておくことで、思わぬ贈与税を防げる可能性があります。」








