A.その部分が熱の通り道になり、暑さ・寒さ・結露・光熱費の増加などにつながる可能性があります。
断熱材は、屋根・壁・床を切れ目なく包むことで性能を発揮します。一部分でも隙間や欠損があると、その場所だけ断熱性能が弱くなります。
主に起こる6つの問題
1.夏は暑く、冬は寒くなりやすい
断熱材のない部分から、外の暑さや寒さが室内側へ伝わります。
- 夏は壁や天井の一部が熱くなる
- 冬は壁や床の一部が冷たくなる
- 窓際や壁際で不快感が生じる
- エアコンを止めると室温が変わりやすい
住宅全体の室温だけでなく、壁や天井の表面温度にもむらが生じます。
2.冷暖房費が増える可能性がある
断熱材の隙間から熱が出入りすると、エアコンが室温を保つために長く運転することになります。
設計上は断熱等級6でも、施工状態が悪ければ、期待した快適性や省エネ効果を得られない可能性があります。
3.壁内結露が起こりやすくなる
断熱材が欠けた部分は、周囲より温度が低くなりやすい場所です。そこに湿った空気が入ると、壁や構造用面材の内部で結露する可能性があります。
結露が続くと、次のような問題につながります。
- カビの発生
- 木材の腐朽
- 金物のさび
- 断熱材の性能低下
- 壁紙や内装の変色
- 建物の耐久性低下
宮崎では冬の結露だけでなく、冷房時に高温多湿な外気が壁内へ入る「夏型結露」にも注意が必要です。
4.室内の温度差が大きくなる
断熱欠損がある住宅では、同じ部屋でも場所によって体感温度が変わることがあります。
例えば、室温計が25℃を示していても、壁や床の表面温度が低ければ、体から熱を奪われて寒く感じる場合があります。
- 足元だけ冷える
- 壁際にいると寒く感じる
- 2階だけ暑くなる
- 部屋ごとに温度差が生じる
快適性は室温だけでなく、床・壁・天井の表面温度にも左右されます。
5.断熱材がさらにずれることがある
断熱材を適切に固定していないと、時間の経過によってずれたり、垂れ下がったりすることがあります。
特に注意したいのは次の状態です。
- 柱の間に無理に押し込んでいる
- 配管周辺を切りすぎている
- 断熱材が途中で折れている
- 固定方法が不十分
- 施工時にぬれたまま壁を閉じている
最初は小さな隙間でも、状態によっては欠損部分が広がる可能性があります。
6.防音性が低下することがある
グラスウールなどの繊維系断熱材には吸音効果があります。壁内に隙間があると、期待した防音・吸音効果を得にくくなる場合があります。
ただし、防音性能は断熱材だけでなく、窓、ドア、壁の構成、気密性にも左右されます。
隙間があるとC値も悪くなりますか?
断熱材の隙間と、住宅の空気の隙間は別の問題です。
断熱材に隙間があっても、気密層が連続していれば、必ずC値が悪化するとは限りません。しかし実際の現場では、断熱欠損と気密処理不足が同じ場所で起こることがあります。
| 性能 | 確認する内容 |
|---|---|
| 断熱性能 | 断熱材の厚さ・隙間・つぶれ・欠損 |
| 気密性能 | 気密シートや接合部分からの空気漏れ |
| C値 | 住宅全体の隙間を現場で測定した数値 |
| UA値 | 図面・仕様から計算した熱の逃げやすさ |
気密測定だけでは、断熱材のすべての欠損を発見できません。目視検査と施工写真も必要です。
隙間ができやすい場所
- 窓や玄関ドアの上下・四隅
- コンセント・スイッチ周辺
- 給排水管や換気ダクトの周辺
- 筋かい・構造金物の周辺
- 壁と天井・床の接続部分
- 屋根の軒先や棟付近
- ユニットバス周辺
- 天井点検口や床下点検口
- 断熱材を切り分けた部分
壁を閉じた後は確認しにくいため、石膏ボード施工前の検査が重要です。
断熱欠損を防ぐ方法
- 設計図で断熱ラインを明確にする
- 断熱材を柱間の寸法に合わせて施工する
- 配管周辺は断熱材を丁寧に切り分ける
- 断熱材を押しつぶさず、規定の厚さを守る
- 屋根・壁・床の断熱層をつなげる
- 壁を閉じる前に目視検査を行う
- 施工写真を部位ごとに保存する
- 気密測定で空気漏れを確認する
完成後は、条件が整えば赤外線カメラを使って表面温度のむらを調べる方法もあります。
デザインハウス宮崎の考え方
デザインハウス宮崎では、高性能グラスウール「アクリアα」を使用しています。
高性能な断熱材を採用するだけでなく、2×4工法の壁・床・屋根に合わせて、隙間やつぶれが生じないよう施工することが重要です。
また、断熱材だけでなく、防湿・気密層、窓周り、配管貫通部、外壁通気層まで連続して処理することで、宮崎の暑さ・湿気・冬の冷え込みに対応します。
まとめ
断熱材に隙間や欠損があると、次の問題が起こる可能性があります。
- 暑さや寒さを感じやすくなる
- 冷暖房費が増える
- 壁内結露が発生しやすくなる
- 部屋や場所による温度差が生じる
- 建物の耐久性に影響する
- 吸音効果が低下する
結論として、断熱性能は断熱材の商品名だけでは決まりません。必要な厚さで隙間なく施工し、壁を閉じる前に検査することが大切です。








