A.はい。いずれも宮崎の夏の日射対策に有効です。特に、日差しがガラスを通過する前に窓の外側で遮るため、室内カーテンより高い効果を期待できます。
ただし、それぞれ適した方角と役割が異なります。
3つの違い
| 日射対策 | 特徴 | 向いている方角 |
|---|---|---|
| 軒 | 屋根を外壁より張り出す | 主に南側 |
| 庇 | 窓の上へ部分的に設置 | 南側・場所ごとの窓 |
| 外付けシェード | 窓の外側を布状のスクリーンで覆う | 東・西・南側 |
| 縦型ルーバー・袖壁 | 横方向からの日差しを遮る | 特に東・西側 |
軒が有効な理由
南側では、夏と冬で太陽の高さが変わります。
- 夏:太陽が高いため、軒で日差しを遮る
- 冬:太陽が低いため、軒の下から日差しを取り入れる
軒を適切に設計すれば、夏の暑さを抑えながら、冬の日射熱を暖房のように利用できます。
軒のメリット
- 電気を使わず日差しを遮れる
- 毎日の操作が不要
- 雨が窓や外壁へ当たりにくくなる
- 外壁やシーリングの劣化を抑えやすい
- 夏と冬の日射を自然に調整できる
- 台風時に収納する必要がない
注意点
軒が深すぎると、冬の日差しまで遮り、室内が暗くなることがあります。反対に浅すぎると、夏の日差しが窓へ入ります。
「軒は何cmあればよい」と一律には決められません。窓の高さ、軒の位置、方角、建築地の緯度などを使って検討します。
庇は部分的な日射対策に便利
庇は、窓の上へ個別に取り付ける小さな屋根のような部材です。
軒を深くできないデザインでも、日差しの強い窓だけを対策できます。
庇のメリット
- 必要な窓だけに設置できる
- 雨が窓へ直接当たりにくくなる
- 後付けできる製品もある
- 軒のないシンプルな外観にも対応しやすい
注意点
西日や朝日は角度が低いため、上部の庇だけでは十分に遮れません。また、台風の強風を受けるため、取付強度や防水処理の確認が必要です。
外付けシェードは東・西側にも有効
外付けシェードは、窓の外側で日差しを遮るスクリーンです。
低い角度から入る朝日や西日にも対応しやすく、日射を遮りながら外の明るさや視線の抜けをある程度残せます。
外付けシェードのメリット
- 東・西側の低い日差しにも対応しやすい
- 室内ブラインドより外側で熱を遮れる
- 必要な季節・時間だけ使用できる
- 冬は収納して日射を取り入れられる
- まぶしさや家具の日焼けも抑えやすい
宮崎での注意点
宮崎では台風や突風への対策が欠かせません。
- 強風時は必ず収納する
- 留守中でも収納できる運用を考える
- 固定部と外壁の防水処理を確認する
- 生地や金物の交換費用を確認する
- 海岸に近い地域では金物の塩害対策を確認する
- 電動式の場合は停電時の操作方法を確認する
台風接近時に出したままにできる設備ではありません。
なぜ室内カーテンより外側が有効なのですか?
室内カーテンは、日射がすでにガラスを通過した後で遮ります。そのため、カーテンが吸収した熱の一部が室内へ放出されます。
一方、軒・庇・外付けシェードは、日射がガラスへ入る前に遮るため、室温上昇を抑えやすくなります。
日射対策は、次の順番で考えると効果的です。
- 窓の位置と大きさを調整する
- 軒・庇で日差しを遮る
- 外付けシェードやルーバーを使う
- 遮熱型Low-Eガラスを選ぶ
- 室内カーテンを併用する
方角別のおすすめ対策
| 方角 | 主な日射対策 |
|---|---|
| 南 | 深い軒・庇+冬の日射取得 |
| 東 | 外付けシェード+遮熱型Low-E |
| 西 | 窓を小さく+シェード・縦型ルーバー+高遮熱Low-E |
| 北 | 原則として大きな日射対策は不要。断熱性を重視 |
南側でも軒がない窓や、吹き抜けの高窓には外付けシェードなどを検討します。
軒があれば遮熱ガラスは不要ですか?
軒で夏の日差しを十分に遮れる南面では、冬の日射を取り入れる日射取得型ガラスが有効な場合があります。
一方、次のような窓では遮熱型が適しています。
- 軒から外れた窓
- 東・西側の窓
- 高い位置にある窓
- 長時間直射日光が入る窓
- 夏の冷房負荷を特に抑えたい部屋
軒とガラスは、どちらか一方ではなく方角に合わせて組み合わせます。
デザインハウス宮崎の考え方
デザインハウス宮崎では、断熱材や高性能ガラスだけに頼らず、宮崎の強い日差しを建物の外側で遮ることを重視しています。
- 南側:深い軒で夏の日射を遮り、冬の日射を取り入れる
- 東西側:窓を必要最小限にしてシェードを検討する
- 西側:高遮熱Low-Eガラスと外部遮蔽を併用する
- 台風時:収納・固定・防水まで確認する
日射シミュレーションを行い、季節ごとの日差しを確認して軒の深さや窓の位置を決める方法が理想です。
まとめ
- 軒・庇・外付けシェードは夏の日射対策に有効
- 南側には水平の軒・庇が向いている
- 東西側には外付けシェードや縦型ルーバーが有効
- 窓の外側で遮る方が室内カーテンより効果的
- 軒は冬の日射取得まで考えて設計する
- 宮崎では外付けシェードの台風対策が必須
- 遮熱型Low-Eガラスと組み合わせると効果を高めやすい
結論として、宮崎では「南側は軒・庇、東西側は外付けシェードや縦型ルーバー」と使い分けることが効果的です。








