A.家族4人で、靴・傘・ベビーカー・外遊び用品などを収納するなら、1~1.5畳程度が一つの目安です。自転車やキャンプ用品まで収納する場合は、2~3畳程度必要になることもあります。
ただし、広さを先に決めるのではなく、収納したい物の寸法と数量、内部の通路幅、棚の配置から逆算しましょう。
土間収納とは?
土間収納とは、玄関と同じように土足で使用できる収納です。シューズクロークとほぼ同じ意味で使われることもありますが、土間収納は特に「汚れや水分を室内へ持ち込みたくない物」の保管に適しています。
主な収納物は次のとおりです。
- 靴・長靴
- 傘・レインコート
- ベビーカー
- 三輪車・子どもの外遊び用品
- 部活動用品
- ゴルフバッグ
- キャンプ・釣り用品
- 工具・洗車用品
- 防災用品
- 自転車
- 台風前に片づける植木鉢や屋外用品
収納したい物によって、必要な広さや入口幅は大きく変わります。
収納物別の広さの目安
| 土間収納の広さ | 主な使い方 |
|---|---|
| 0.5畳程度 | 靴、傘、掃除用品を中心に収納 |
| 1畳程度 | 家族の靴+ベビーカーや外遊び用品 |
| 1.5畳程度 | 靴、ベビーカー、部活動用品など |
| 2畳程度 | アウトドア用品やゴルフバッグも収納 |
| 3畳程度 | 自転車、大型用品、台風時の一時収納 |
| 3畳以上 | ガレージや外部物置との役割分担が必要 |
家族4人だから必ず1.5畳必要というわけではありません。屋外物置がある場合や、靴が少ない家庭なら、1畳以下でも足りることがあります。
1畳の土間収納で何が置けますか?
1畳程度あれば、片側に可動棚を設け、反対側にベビーカーや傘を置く計画が考えられます。
ただし、次の条件によって収納量が変わります。
- 出入口の位置
- 扉の開き方
- 棚の奥行き
- 通路幅
- 分電盤や設備機器の有無
- 柱や配管スペース
- 天井の高さ
1畳の中に棚を両側へ設けると、中央の通路が狭くなることがあります。大型品を収納するなら、棚を片側だけにするなどの工夫が必要です。
1.5畳あれば家族4人に十分ですか?
靴・傘・ベビーカー・子どもの外遊び用品を中心に収納するなら、1.5畳程度から検討できます。
一方、次の物まで一緒に入れる場合は、収納方法を詳しく確認する必要があります。
- キャンプ用品一式
- ゴルフバッグ
- 部活動の大型用品
- スーツケース
- ケース入りの防災備蓄
- 電動自転車
- 台風時に片づける屋外用品
1.5畳は「何でも入る物置」ではありません。収納物が増えすぎると、床に物を置いて通れなくなる可能性があります。
自転車を置くなら何畳必要ですか?
一般的な自転車を土間収納へ置く場合は、本体の長さだけでなく、出し入れするための回転スペースが必要です。
自転車1台なら、土間収納全体で2畳程度以上を検討するケースが多くなります。ただし、入口の向きや収納方法によって必要面積は異なります。
確認したいポイントは次のとおりです。
- 自転車本体の全長と幅
- ハンドルを切った状態の幅
- 玄関扉や収納入口の幅
- 段差の有無
- 通路で方向転換できるか
- 他の収納物とぶつからないか
- 電動自転車の充電場所
- タイヤの汚れを掃除しやすいか
壁掛け収納を使えば床を空けられますが、壁の下地、器具の耐荷重、持ち上げる負担などを確認する必要があります。
キャンプ用品を入れるなら何畳必要ですか?
キャンプ用品は、家庭によって量やケースの大きさが大きく異なります。現在使っている収納ケースやテント、椅子、テーブルなどの寸法を測って判断しましょう。
キャンプ用品が多い場合は、2~3畳程度必要になることもあります。
ただし、キャンプ用品のために建物を大きくするより、屋外物置を利用した方が費用を抑えられる場合があります。
| 住宅内の土間収納 | 屋外物置 |
|---|---|
| 室内から出し入れしやすい | 建物面積を増やさずに済む |
| 雨の日も使いやすい | 泥やにおいを住宅へ持ち込みにくい |
| 防犯対策を取りやすい | 夏場は内部が高温になりやすい |
| 建築費・床面積が増える | 台風時の固定や設置方法に注意が必要 |
高温に弱い物、湿気に弱い物、燃料類などは、保管場所と製品の注意事項を確認してください。
土間収納の棚はどのくらい必要ですか?
棚は、床面積よりも収納量を左右します。
靴用の棚
奥行きは30~35cm程度が一つの目安ですが、靴のサイズや箱ごと置くかによって変わります。長靴やブーツ用には高さのある段も必要です。
日用品・工具用の棚
収納ケースや工具箱の寸法に合わせて、奥行き35~45cm程度を検討します。
大型用品の置き場
ベビーカーやゴルフバッグなどは棚に入らないため、棚を設けない床面を残します。
全面を棚にするのではなく、次のように分けると使いやすくなります。
- 靴を置く可動棚
- 上着を掛けるハンガーパイプ
- 小物用の浅い棚
- 大型用品用の空きスペース
- 傘を乾かす場所
- 防災用品の保管場所
通路幅はどのくらい必要ですか?
土間収納内部を人が通るだけなら、60cm程度でも可能な場合があります。しかし、荷物を持って出入りしたり、棚から物を取り出したりする場合は、もう少し余裕が必要です。
特に両側へ棚を設ける場合は、棚の奥行きを差し引いた後に残る通路幅を確認します。
図面では広く見えても、実際には次の物が通路へ張り出します。
- 靴
- 棚からはみ出した収納ケース
- ハンガーに掛けた上着
- ベビーカーのハンドル
- ゴルフバッグ
- 傘立て
完成後の有効幅を具体的に確認しましょう。
ウォークイン型とウォークスルー型
| 比較項目 | ウォークイン型 | ウォークスルー型 |
|---|---|---|
| 出入口 | 1か所 | 2か所 |
| 収納効率 | 壁面を使いやすい | 通路で収納面積が減る |
| 動線 | 入って戻る | 玄関から室内へ通り抜けられる |
| 目隠し | 内部を隠しやすい | 室内側から見える場合がある |
| 必要面積 | 比較的抑えやすい | 同じ収納量なら広さが必要 |
| 向いている家庭 | 収納量を優先する家庭 | 帰宅動線を優先する家庭 |
ウォークスルー型は便利ですが、2方向の出入口と通路が必要になります。1~1.5畳程度の小さな土間収納では、ウォークイン型の方が収納効率を高めやすい場合があります。
玄関から見えない工夫
土間収納を大きくしても、中の物が来客から見えると玄関が雑然と感じられます。
- 入口を玄関正面からずらす
- 短い袖壁で視線を遮る
- 引き戸を設ける
- ロールスクリーンを設ける
- 棚の向きを玄関側へ向けない
- 来客用と家族用の動線を分ける
扉を設ければ隠しやすくなりますが、湿気やにおいがこもりやすくなるため、換気方法もセットで考えます。
土間収納に窓は必要ですか?
窓がなくても、照明と換気を適切に計画すれば使用できます。
窓を設けるメリットは、自然光を取り入れやすく、天候によっては窓開け換気ができることです。一方、次のデメリットもあります。
- 棚を設けられる壁が減る
- 直射日光で収納物が傷む可能性がある
- 夏場に室温が上がる
- 外から収納物が見える
- 防犯上の開口部が増える
- 窓周辺に結露やほこりがたまりやすい
収納量を優先する場合は、窓を設けず、人感センサー付き照明と適切な換気を採用する方法もあります。
コンセントと照明も計画しましょう
土間収納には、用途に応じてコンセントがあると便利です。
- 電動自転車のバッテリー充電
- コードレス掃除機
- 靴乾燥機
- 除湿機
- 防災用品の充電
- 季節の飾り付け
ただし、収納棚や大型用品でコンセントが隠れないよう、配置を先に決めておきます。
照明は、両手に荷物を持っていても点灯できる人感センサー式が使いやすいでしょう。
宮崎の土間収納で注意したいこと
宮崎では、湿気・豪雨・台風を考えた土間収納が必要です。
湿気・カビ・におい対策
- 濡れた靴や傘をそのまま閉じ込めない
- 空気が流れる余裕を確保する
- 可動棚を使い、物を詰め込みすぎない
- 換気設備や空気の通り道を計画する
- 必要に応じて除湿機用コンセントを設置する
- 清掃しやすく水分に強い床材を選ぶ
- 上着や雨具が乾いてから収納できるようにする
豪雨・台風対策
- 玄関へ雨が吹き込みにくい庇を設ける
- 雨具を一時的に掛けられる場所をつくる
- 台風前に屋外用品を収納できる空間を残す
- 防災用品を取り出しやすい位置へ置く
- 浸水想定区域では重要品を床へ直接置かない
- 屋外物置を使う場合は強風対策を確認する
宮崎では外が高湿度の日も多いため、窓を開けるだけで湿気が解消するとは限りません。機械換気や除湿も検討しましょう。
土間収納で後悔しやすいポイント
- 畳数だけで決め、収納物が入らなかった
- 棚を増やしすぎてベビーカーを置けなかった
- 通路に物があふれて歩けなくなった
- 家族用玄関をつくったが遠回りで使わなかった
- 自転車の方向転換ができなかった
- 扉を閉めると湿気やにおいがこもった
- コンセントがなく靴乾燥機を使えなかった
- 来客から収納の中が丸見えになった
- 玄関より土間収納の方が広くなった
- 子どもの成長後に用途がなくなった
間取り決定前のチェックポイント
- 土間収納へ入れる物を一覧にしたか
- 大型用品の幅・奥行き・高さを測ったか
- 棚の奥行きと段数は適切か
- 棚を設けない床面を確保しているか
- 通路幅を除いた実際の収納量は十分か
- ベビーカーや自転車を無理なく出し入れできるか
- 来客から収納物が見えないか
- 照明・コンセント・換気設備は必要か
- 濡れた物を乾かす方法があるか
- 屋外物置で代用できないか
- 台風時の一時収納にも使うか
- 将来、収納物が変わっても対応できるか
デザインハウス宮崎の考え方
デザインハウス宮崎では、最初から「1.5畳あれば十分」と決めるのではなく、実際に収納したい物を確認して広さを決めます。
女性スタッフの生活目線から、次の内容を一緒に整理します。
- 家族の靴と傘の数
- ベビーカーを使う期間
- 子どもの外遊び・部活動用品
- キャンプや釣りなどの趣味用品
- 上着やバッグを玄関で収納するか
- 雨の日に濡れた物をどう扱うか
- 防災用品や台風前の屋外用品を置くか
- 来客から生活感を隠せるか
- 建物面積や建築費を増やしすぎていないか
収納する物が少ない場合は壁面収納、外用品が多い場合は土間収納、さらに大型用品が多ければ屋外物置との併用など、予算と暮らしに合った方法をご提案します。
まとめ
- 家族4人の土間収納は1~1.5畳程度が一つの目安
- 自転車や大量のアウトドア用品を入れるなら2~3畳程度も検討
- 畳数ではなく、収納物の実寸から広さを決める
- 大型用品を置くため、棚のない床面も必要
- ウォークスルー型は便利だが収納効率が下がる
- 入口幅・通路幅・コンセント・照明も確認する
- 屋外物置の方が経済的な場合もある
- 宮崎では湿気・豪雨・台風への対策が重要
結論として、家族4人の土間収納は1~1.5畳程度から検討できますが、収納したい物が自転車や大型用品まで広がると、必要面積は大きく変わります。建物を広げる前に、収納物を採寸し、屋外物置との役割分担まで決めることが大切です







