A. 後回しにすることは可能ですが、駐車場・排水・玄関までの通路・境界対策まで先送りすると、生活の不便や追加費用が発生しやすくなります
植栽やウッドデッキなどは入居後でも整備できます。一方、雨水排水、駐車場、玄関アプローチ、高低差、隣地境界は、建物と同時に施工した方が安心です。
宮崎では強い雨や台風があるため、外構をまったく行わず入居するのはおすすめできません。
外構を後回しにする主なデメリット
| デメリット | 起こりやすい問題 |
|---|---|
| 工事費が割高になる | 重機の再搬入、養生、残土処分が必要 |
| 雨水処理が不十分 | 水たまり、泥はね、敷地外への流出 |
| 駐車しにくい | 雨天時のぬかるみ、タイヤの泥汚れ |
| 玄関が汚れる | 靴やベビーカーから土砂が入る |
| 防犯性が下がる | 敷地へ自由に入りやすい |
| 境界問題が起こる | 駐車や物置が越境する可能性 |
| 子どもの安全性 | 道路への飛び出しや転落 |
| 住宅ローンを使いにくい | 後工事を現金で支払う可能性 |
| 仕上がりに制約 | 建物完成後に重機が入れない |
| 二重工事が発生 | 仮設工事を撤去してやり直す |
1.後から施工すると割高になりやすい
建物工事と外構工事を同時に進めれば、重機、残土処分、資材搬入、現場管理などをまとめられる場合があります。
後から工事すると、次の費用が改めて必要になる可能性があります。
- 重機の運搬費
- 職人の出張・諸経費
- 建物や設備の養生
- 仮設通路の撤去
- 残土の搬出
- 完成済み部分の解体・復旧
- エアコン室外機などの移設
- 工事車両用の仮設スペース
最初に砕石を敷き、後からコンクリート舗装へ変更すると、砕石の高さ調整や撤去が必要になることもあります。
2.住宅ローンに含められない可能性がある
建物と同時に契約・施工する外構工事は、金融機関の条件を満たせば住宅ローンへ含められる場合があります。
入居後に別契約すると、次の方法で支払うことになる可能性があります。
- 預貯金
- リフォームローン
- フリーローン
- クレジット
- 分割払い
住宅ローンより金利が高くなったり、教育費や緊急予備費として残した現金を使ったりする可能性があります。
外構を後回しにする場合も、将来工事費を資金計画に入れておきましょう。
3.宮崎の強い雨で敷地がぬかるむ
未舗装のまま入居すると、大雨の際に次の問題が起こりやすくなります。
- 駐車場がぬかるむ
- タイヤや靴に泥が付く
- 玄関へ泥を持ち込む
- 外壁へ泥水がはねる
- 敷地内に水たまりができる
- 土が道路や側溝へ流れる
- 隣地へ雨水が流れる
- 基礎まわりに水がたまる
外構を完成させない場合でも、敷地勾配、雨水排水、側溝への接続、建物まわりの砕石などは入居前に整えておくことが大切です。
4.買物・子育ての動線が不便になる
女性スタッフだけの住宅会社として、外構で特に確認したいのが、雨の日の生活動線です。
- 車から玄関まで買物袋を運べるか
- 子どもを抱いて安全に歩けるか
- ベビーカーを押せるか
- 雨天時に靴が泥だらけにならないか
- 自転車を安全に置けるか
- 宅配業者が玄関まで来られるか
- 夜間でも足元が見えるか
建物の間取りが使いやすくても、駐車場から玄関までの動線が悪ければ、毎日の負担になります。
5.子どもの飛び出しや転落を防ぎにくい
道路との境界や高低差を後回しにすると、子どもやペットが道路へ飛び出す危険があります。
入居前に検討したいものは次のとおりです。
- 門扉
- 最低限のフェンス
- 転落防止柵
- 段差への手すり
- 道路と玄関の間のワンクッション
- 駐車場と遊ぶ場所の区分
- 夜間照明
全周を高額なフェンスで囲う必要はありません。危険性の高い場所から優先して施工します。
6.防犯面で不安が残る
外構が未完成だと、道路と敷地の区別が曖昧になり、人が入りやすい印象になることがあります。
最低限、次の対策を検討しましょう。
- 玄関・駐車場の照明
- センサーライト
- インターホン
- ポスト
- 宅配ボックス
- 人が通る場所の舗装
- 窓の前に足場となる物を置かない
- 防犯カメラ用の配線
高い塀で完全に隠すと、侵入後に外から見えにくくなる場合があります。視線を適度に通しながら、入りにくい外構にします。
7.境界や越境の問題が起こりやすい
境界表示やフェンスを後回しにすると、駐車場、物置、植木などを誤って隣地側へ置く可能性があります。
- 境界標を確認する
- 境界線を図面に反映する
- ブロック塀の所有者を確認する
- フェンスをどちら側へ設置するか決める
- 室外機・給湯器の離隔を確保する
- 雨水を隣地へ流さない
- 植木の枝や根の越境に配慮する
フェンス自体を後回しにしても、境界確認は建築前に済ませておきましょう。
8.重機が入れなくなる可能性がある
建物、エアコン室外機、給湯器、浄化槽などを設置した後では、外構工事の重機や資材運搬車が入れないことがあります。
その結果、次の費用が増える可能性があります。
- 手作業での掘削
- 小型重機への変更
- 資材の小分け運搬
- 隣地使用の承諾
- 設備の一時移設
- 塀や門柱の撤去・復旧
将来ウッドデッキ、物置、カーポートを設置する予定なら、搬入経路と基礎位置を先に決めておきましょう。
9.建物設備と干渉することがある
外構計画を後から作ると、次の設備が希望位置と重なることがあります。
- エアコン室外機
- エコキュート
- 水道メーター
- 汚水・雨水ます
- 浄化槽
- ガスメーター
- 給排水管
- 電柱・支線
- 太陽光設備の配線
- 防犯カメラ
カーポートを設置したい場所に配管があると、柱位置を変更したり、配管を移設したりする必要があります。
外構工事を後回しにしても、将来の完成図は建物設計時に作っておくことが重要です。
10.カーポートを後付けできない場合がある
カーポートは入居後でも設置できますが、建築基準法上は建築物として扱われるのが一般的です。
設置によって次の問題が生じることがあります。
- 建ぺい率を超える
- 道路・隣地斜線に抵触する
- 防火地域等の仕様に合わない
- 確認申請が必要になる
- 境界や道路へはみ出す
- 建物の窓や換気口をふさぐ
- 台風時の耐風性能が不足する
「後から空いている場所へ置けばよい」と考えず、建物の確認申請前に予定位置と大きさを設計者へ伝えましょう。
11.仮設のまま長期間経過しやすい
「入居後、お金がたまってから」と考えていても、家具・家電、車、教育費などが優先され、外構が何年も未完成になることがあります。
後回しにする場合は、次のように具体的に決めます。
- 工事予定時期
- 目標予算
- 毎月の積立額
- 工事範囲
- 依頼先
- 段階ごとの完成形
時期を決めずに先送りするのではなく、「1年後に100万円」など、資金計画へ組み込みましょう。
入居前に済ませたい外構
次の工事は、安全と日常生活に関わるため、建物と同時に行うことをおすすめします。
- 雨水排水と敷地勾配
- 駐車場の最低限の整備
- 玄関までの安全な通路
- 高低差・転落防止
- 隣地境界の確認
- 建物まわりの泥はね・雑草対策
- ポスト・インターホン
- 最低限の屋外照明
- 給湯器・室外機まわりの整備
- 道路へ土砂を流さない対策
後回しにしやすい外構
次の工事は、必要性を確かめてから追加できます。
- 植栽・花壇
- 芝生
- ウッドデッキ
- ガーデン照明
- 装飾門柱
- 高額なタイル仕上げ
- 外部物置
- バーベキュースペース
- 目隠しフェンスの一部
- 二台目以降のカーポート
ただし、電源・水栓・下地・排水・搬入経路は先に準備しておくと、後工事をしやすくなります。
おすすめは「外構の段階施工」
外構費を一度に用意できない場合は、最初から二段階に分けます。
第1期・入居前
- 排水
- 駐車場
- 玄関アプローチ
- 境界・安全対策
- ポスト・照明
- 建物まわりの砕石
第2期・入居後
- 植栽
- ウッドデッキ
- 物置
- カーポート
- 目隠し
- 装飾
完成形の図面を先に作り、第2期工事で第1期部分を壊さない計画にすることがポイントです。
まとめ
外構を後回しにする主なデメリットは、次のとおりです。
- 後工事が割高になる
- 住宅ローンに含めにくくなる
- 雨や泥で生活しにくい
- 子どもの安全・防犯に不安が残る
- 境界や排水問題が起こる
- 重機が入れず施工費が増える
- 設備や配管と干渉する
- 未完成のまま長期間経過しやすい
宮崎では、強い雨と台風を考え、排水・駐車場・玄関動線・境界・安全対策は入居前に行い、植栽や装飾を後回しにする方法がおすすめです。








