こんにちは。
株式会社ツチモチが運営する「デザインハウス宮崎」の町田です。
「株式会社ツチモチ」という社名は、私の旧姓である「土持」に由来しています。
土持家には長い歴史があります。そして、その歴史を大切に守り、次の世代へつなごうとしていたのが、私の父でした。
今回は、土持家に伝わる由来と、私が会社に「ツチモチ」という名前を付けた理由をお話しします。
日向国を代表する一族だった土持氏
土持氏は、平安時代末期から戦国時代にかけて、現在の宮崎県にあたる日向国で勢力を有した一族です。
宮崎県の文化財に指定されている「土持文書」について、宮崎県文化財課は、土持氏を「中世における日向の代表的豪族」と説明しています。
一族は留守所の在庁官人、郡司、地頭などを務め、南北朝時代の争乱にも関わっていました。宮崎県文化財課「土持文書」
現在の延岡市周辺を拠点とした「縣(あがた)土持氏」や、現在の高鍋町周辺で勢力を持った「財部(たからべ)土持氏」などが知られています。
宮崎県立図書館の「デジタル宮崎県史」にも、南北朝時代における土持氏の動向や所領について記録が残されています。宮崎県立図書館「デジタル宮崎県史」
土持氏は、長きにわたって宮崎の歴史と深く関わってきた一族なのです。
土持家に伝わる、宇佐神宮とのつながり
私の家に伝わる話では、土持家のルーツは大分県にある宇佐神宮につながっています。
宇佐神宮の建立にあたり、当時「田部」という姓だった私たちの先祖が、多大な努力をしたと伝えられています。
その働きをご覧になった天皇から「土持」という名を賜り、そこから土持家の歴史が始まったというのが、代々受け継がれてきた話です。
古い時代の由来には、歴史資料で確認できる事実と、家に代々伝わる伝承の両方があります。
しかし、私にとって大切なのは、土持という名前が、先祖の働きと「建てること」に結びついて伝えられてきたことです。
土持と建築の深い関係
なぜ、教員だった父が建設会社を立ち上げたいと考えていたのか。
その理由の一つが、土持家と建築とのつながりでした。
土持という名前の始まりには、宇佐神宮の建立に力を尽くした先祖の物語があります。
建物をつくること。
人が集う場所をつくること。
未来へ残るものをつくること。
父は、土持の歴史の中にあるこの精神を大切にしていたのだと思います。
私が現在、宮崎で建設業に携わっていることにも、不思議な縁を感じています。
土持家76代目の父
私の父は、土持家の76代目です。
父は長年、東京で教員として勤めていましたが、延岡にある土持神社の宮司を務めるため、故郷へ帰りました。
父は「土持」という名前と、その歴史をとても大切にしていました。
自分の代だけで終わらせるのではなく、土持の名と歴史を次の世代へつなぐ。
そのために、生涯を通して尽力していました。
私自身も、父の姿を通して、名前を受け継ぐことは単に姓を残すことではないと感じるようになりました。
その名前に込められた先祖の思いや歴史を知り、次の世代へ伝えることも、受け継ぐということなのだと思います。
父と語り合った建設会社の夢
私が宮崎へ移住する前、父と楽しく話していたことがあります。
「宮崎に来たら、二人で“土持”という建設会社を立ち上げてやろう」
教員として長年働いてきた父と、北海道で約20年間住宅販売に携わってきた私。
二人で宮崎に建設会社をつくる。
そんな未来を思い描きながら話していたことを、今でもよく思い出します。
それは単なる事業の計画ではありませんでした。
父が大切にしてきた土持の名を、建築という仕事を通して次の世代へつないでいく夢だったのだと思います。
父との思いを「株式会社ツチモチ」に
私は8年前、父の故郷である宮崎へ移住しました。
そして6年前、「株式会社ツチモチ」を設立し、建設業を始めました。
社名にカタカナで「ツチモチ」と付けたのは、私の旧姓であり、父が生涯大切にしてきた「土持」の名を未来へ残したいと思ったからです。
株式会社ツチモチは、私だけの会社ではありません。
父と二人で語り合った夢と、土持家に受け継がれてきた歴史を形にした会社です。
現在は住宅事業のFC名である「デザインハウス宮崎」として、宮崎の気候に合った家づくりに取り組んでいます。
北海道で学んだ住宅を、宮崎の家づくりへ
私は札幌で約20年間、住宅販売の仕事に携わりました。
北海道では、厳しい冬を快適に暮らすため、断熱・気密・窓・換気などの住宅性能を大切にします。
宮崎へ移住してから、温暖な地域であるはずの宮崎の家が、冬になると想像以上に寒いことに驚きました。
そこで、北海道で学んだ家づくりの知識を、宮崎の気候に合わせて生かしたいと考えるようになりました。
北海道の家をそのまま宮崎に建てるのではありません。
北海道で培われた断熱・気密の考え方に、宮崎の強い日差し、高温多湿、台風などへの対策を組み合わせる。
それが、私たちの目指す「宮崎型高性能住宅」です。
土持の名を、家づくりで未来へ
家は、単なる建物ではありません。
家族が暮らし、子どもが育ち、たくさんの思い出が生まれる場所です。
そして、その家で育まれた思いや暮らしは、次の世代へ受け継がれていきます。
父が土持の名と歴史を次世代へつなごうとしたように、私も家づくりを通して、ご家族の暮らしと未来をつないでいきたいと思っています。
土持家に伝わる「建てる」という歴史。
父が守り続けた「土持」という名前。
北海道で学んだ住宅の知識。
そして、宮崎で快適な家を届けたいという私の思い。
これらを一つにしたのが、株式会社ツチモチです。
父と語り合った夢を忘れず、土持の名に恥じない仕事を積み重ねながら、冬は暖かく、夏は涼しい、家族が安心して暮らせる住まいを宮崎の皆さまへ届けていきたいと思っています。








