結論:年収だけが原因ではありません。住宅ローン審査は「年収・借入・信用情報・勤務状況・返済比率・物件」などを総合的に判断します
宮崎で住宅ローンの事前審査に通らなかった場合、
「自分の年収では家を建てられないんだ……」
と思われる方がいます。
しかし、必ずしもそうではありません。
住宅ローンの審査では、
年収
年齢
勤続年数
勤務先・雇用形態
現在の借入
返済負担率
信用情報
健康状態・団信
土地・建物の担保評価
など、さまざまな項目が確認されます。
住宅金融支援機構の2025年度調査でも、金融機関が審査で重視する項目として「返済負担率」「職種・勤務先・雇用形態」「借入比率」「年収」「年齢」などが挙げられています。
ですから、
1つの銀行で事前審査が通らなかった=住宅ローンが組めない
とは限りません。
理由① 車のローンが残っている
宮崎で特に注意していただきたいのが、
自動車ローンです。
宮崎では車が生活に欠かせないご家庭が多く、
夫の車
+妻の車
という2台所有も珍しくありません。
住宅ローンの審査では、住宅ローンだけでなく、現在返済している自動車ローンなども含めて返済負担を確認します。
例えば、
年収400万円
住宅ローン月10万円
自動車ローン月4万円
なら、
住宅ローンだけではなく、
月14万円の返済負担
として考える必要があります。
その結果、希望する住宅ローン額では審査が厳しくなることがあります。
理由② クレジットカードの分割・リボ払い
意外と見落としやすいのが、
リボ払い
分割払い
カードローン
キャッシング
などです。
「住宅ローンとは関係ないでしょう?」
と思われるかもしれません。
でも金融機関は、住宅ローン以外の借入状況も確認します。
特にカードローンやリボ払いの残高が大きい場合には、審査に影響する可能性があります。
理由③ スマホの端末代金を延滞したことがある
これも注意してください。
スマートフォン本体を、
24回・36回・48回払い
などで購入している場合、割賦契約になっています。
支払い状況によっては信用情報機関に登録されます。
つまり、
「携帯電話料金だから住宅ローンには関係ない」
とは限りません。
理由④ クレジットカードなどの延滞履歴
住宅ローンでは、
個人信用情報
も重要です。
銀行などの金融機関は信用情報機関を利用し、ローンやクレジットの契約内容、返済状況などを確認します。
日本には主に、
があります。
「以前少し支払いが遅れたかもしれない」
など心当たりがある場合には、住宅ローンを申し込む前に自分の信用情報を開示して確認する方法もあります。
理由⑤ 借りたい金額が年収に対して大きい
例えば、
年収350万円で4,500万円借りたい
というケース。
絶対に不可能とは言い切れませんが、金融機関から見れば返済負担は大きくなります。
ここで重要なのは、
「年収の何倍まで借りられる?」
だけではありません。
住宅ローンでは、年間返済額が年収に対してどの程度になるかという返済負担率が重要です。
例えばフラット35では、すべての借入を含む年間合計返済額について、
年収400万円未満 → 30%以下
年収400万円以上 → 35%以下
という基準があります。
ただし、
「審査基準内=安心して返せる金額」
ではありません。
ここは非常に重要です。
理由⑥ 勤続年数が短い
転職したばかりの場合も、金融機関によっては審査に影響します。
ただし、
「勤続1年未満なら絶対に住宅ローンは無理」
というわけではありません。
金融機関によって審査基準が異なります。
例えば、
同じ業界での転職
資格職
キャリアアップ転職
など、転職の内容も含めて判断されることがあります。
理由⑦ 自営業・会社経営者
これは経営者の方から非常によく相談されます。
会社員の場合は給与収入が中心ですが、
個人事業主
会社経営者
の場合には、確定申告書や決算書などを確認されることがあります。
会社の売上が大きくても、
「自分の所得を低くしている」
と住宅ローンでは不利になる場合があります。
節税と住宅ローン審査では、見ている数字が違うからです。
理由⑧ 年齢・完済時年齢
50代・60代の建て替えでは特に重要です。
例えば55歳で35年ローンなら、
完済時90歳。
金融機関には完済時年齢の基準がありますので、そのまま35年借りられるとは限りません。
住宅金融支援機構の調査でも、金融機関が住宅ローン審査で重視する項目として年齢が挙げられています。
だからシニア世代では、
借入額
だけではなく、
「何歳までに返すか?」
から逆算することが大切です。
理由⑨ 団体信用生命保険に加入できない
住宅ローンによっては、
団体信用生命保険(団信)
への加入が融資条件になっています。
健康状態によって一般団信への加入が難しい場合、住宅ローンの選択肢が狭くなることがあります。
ただし、
ワイド団信
や、
団信加入が必須ではないフラット35
など、別の選択肢を検討できるケースがあります。
ですから、
持病がある=家を建てられない
と最初から諦める必要はありません。
理由⑩ 土地・建物の担保評価
これは借りる人ではなく、
「建てる物件側」
が原因になるケースです。
例えば、
接道に問題がある土地
再建築に制約がある
権利関係が複雑
担保評価が出にくい土地
などでは、希望額まで融資されないことがあります。
つまり、
人は問題なくても土地で審査が難しくなる
ことがあります。
宮崎では「土地が安い=住宅ローンが楽」とは限らない
宮崎では都市部と比較すると土地価格を抑えられる地域もあります。
でも、
土地500万円
+建物3,000万円
+諸費用400万円
なら、
総額3,900万円。
銀行が見るのは土地価格だけではありません。
さらに前回までお話ししてきた、
造成
地盤改良
水道引込み
浄化槽
外構
なども含め、家づくり全体の資金計画を見る必要があります。
事前審査に落ちたら、すぐ別の銀行へ出せばいい?
ここは少し慎重に考えたいところです。
原因を確認せず、次々と申し込むのはおすすめしません。
住宅ローンなどへの申込情報は、信用情報機関に一定期間登録されます。
例えばCICでは、申込情報は照会日から6か月間保有されます。
そのため、まず、
「なぜ審査が厳しかった可能性があるのか?」
を整理します。
審査に通らなかったら何をする?
おすすめする順番は、
① 現在の借入を確認
↓
② 信用情報を確認
↓
③ 返済負担率を計算
↓
④ 自動車ローンなどを整理できないか検討
↓
⑤ 借入希望額を見直す
↓
⑥ 自己資金を調整
↓
⑦ 金融機関・住宅ローン商品を再検討
です。
「落ちたから別の銀行」
ではなく、
「原因を整理してから次の銀行」
の方がよいでしょう。
車のローンを完済したら通る可能性はある?
あります。
例えば、
住宅ローン希望額3,500万円
+
車ローン月5万円
だった人が、
車ローンを完済することで年間60万円の返済負担がなくなります。
すると返済負担率が改善します。
ただし自己資金を使って車のローンを完済すると、
家を建てた後の現金が減ります。
ですから、
審査に通すことだけを目的に貯金を全部使う
のはおすすめしません。
「借りられる金額」と「返せる金額」は違います
これはデザインハウス宮崎のお金編で、繰り返しお伝えしたい部分です。
例えば銀行から、
「4,000万円まで融資できます」
と言われても、
4,000万円借りる必要はありません。
教育費
車の買替え
老後資金
住宅修繕費
固定資産税
などもあります。
特に50代・60代では、
住宅ローンを通すことより、建てた後にお金を残せること
の方が重要です。
デザインハウス宮崎からのアドバイス
住宅ローンの事前審査に通らなかったとき、
「家づくりは無理なんだ」
とすぐに諦めないでください。
原因が、
車のローン
なのか。
借入希望額
なのか。
勤続年数
なのか。
信用情報
なのか。
年齢
なのか。
団信
なのか。
土地
なのか。
によって、対応方法はまったく違います。
例えば、
3,500万円では難しくても3,200万円なら可能
ということもあります。
車のローンを整理すれば可能になることもあります。
金融機関や商品を変えることで可能性が出ることもあります。
大切なのは、
「通る・通らない」だけで終わらせないこと。
何が原因なのか、何をどこまで調整すれば家づくりが可能になるのか。
そこまで数字で考えることです。
デザインハウス宮崎では、住宅ローンの「借りられる額」だけでなく、建てた後の生活まで考えた資金計画を大切にしています。
よくある質問
Q. 住宅ローンの事前審査に落ちたら、もう借りられませんか?
いいえ。金融機関によって審査基準は異なります。また、借入額や他のローンなどの条件を見直すことで可能性が変わる場合があります。
Q. 車のローンは住宅ローン審査に影響しますか?
影響する可能性があります。返済負担率では、住宅ローンだけでなく自動車ローンなど他の借入返済も考慮されます。
Q. スマホの分割払いも関係しますか?
端末の分割購入は割賦契約です。支払い状況によっては信用情報に登録されるため、延滞などがある場合は住宅ローン審査に影響する可能性があります。
Q. 事前審査に落ちた理由を銀行は教えてくれますか?
詳細な審査理由は開示されないことが一般的です。そのため、借入状況・信用情報・返済負担率・勤務状況・物件条件などを一つずつ確認していきます。
Q. 宮崎で住宅ローンを通すために一番大切なことは?
「通る銀行を探す」ことだけではなく、無理なく返せる借入額を決め、その条件に合う金融機関・商品を選ぶことです。








