結論:2026年度は「県産材を使った新築住宅だから施主へ一律補助」という県共通制度ではありません。市町村制度と施工会社側の県産材支援を確認しましょう
宮崎県は全国有数のスギ産地です。
そのため、
「宮崎県産の杉やひのきを使って家を建てると補助金が出ますか?」
という質問があります。
2026年度現在、宮崎県は県産材利用を積極的に支援していますが、制度をよく見ると、
個人の新築住宅建築費を直接○万円補助する制度
だけではありません。
県産材住宅をPRする工務店への支援や、既存建築物の木質化、非住宅建築物の木造化など、目的別に制度が分かれています。
「みやざき材」とは?
宮崎県の制度では、
みやざき材=県産材かつ合法木材
とされています。
県産材とは原則、
宮崎県内で生産され、県内で加工された木材
です。
つまり単に、
「杉だから対象」
ではなく、
宮崎県産であることを証明できる木材
であることが重要です。
杉だけでなく、条件を満たす県産ひのき等も「県産材」として扱われ得ます。
2026年度の「みやざき材の家づくり普及促進事業」は?
宮崎県では2026年度も、
みやざき材の家づくり普及促進事業
を実施しています。
ただし、これは住宅を建てる施主へ建築費を直接補助する制度ではありません。
対象者は、
みやざき材の家づくりネットワーク部会会員
「みやざき材の家」推進工務店
などです。
対象になるのは、
見学会
広告
イベント
など、県産材住宅のPR活動です。
補助率は、
対象経費の1/3以内
で、
通常上限20万円
産直団体は上限40万円
となっています。
つまり、
「お客様に20万円戻ってくる制度」ではありません。
ここは広告や営業説明で間違えないようにしたいところです。
どんな住宅が「みやざき材住宅」としてPR対象?
県の2026年度事業では、住宅見学会などの対象となる住宅について、
使用した製材・集成材総量の80%以上が県産材かつ合法木材
などの条件があります。
つまり、
柱を数本だけ宮崎県産杉にする
というレベルではなく、
住宅全体でかなり高い割合の県産材を使用
することが想定されています。
既存住宅を県産材で木質化する補助はある
2026年度の宮崎県には、
次代の建築廃材縮減促進事業
があります。
既存建築物を県産材で木質化する改修について、
補助対象経費の1/3以内
通常上限30万円
木材使用量が一定以上なら上限80万円
という支援があります。
ただし、これは、
既存建築物の木質化改修
が中心です。
新築住宅を県産杉で建てれば80万円、という制度ではありません。
非住宅なら県産材補助はかなり大きい
住宅ではなく、
事務所
福祉施設
店舗
事業所
などの非住宅なら、県産材利用支援はさらに大きくなります。
2026年度の「次代の建築廃材縮減促進事業」では、市街地における一定の非住宅木造建築物について、
補助対象経費の1/3以内
上限1,000万円
という支援があります。
県産材利用割合70%以上などの条件があります。
これは住宅事業とは別ですが、福祉施設などの木造建築を行う場合には非常に大きな制度です。
宮崎市独自の県産材住宅補助は?
宮崎市では過去から、市産材・SGEC認証材を活用した住宅への支援を政策として掲げています。
宮崎市の森林・林業計画でも、
市産材を利用した新築住宅への補助
を継続し、SGEC材を使う住宅を支援する方針が示されています。
ただし、2026年度に実際に利用できる制度・募集枠については年度ごとの確認が必要です。
宮崎県も2026年度の、
市町村別住宅関連補助制度
をまとめて公開しています。
ですから、
宮崎市
都城市
延岡市
日向市
西都市
高鍋町
など、
家を建てる市町村ごとに確認することが重要です。
「宮崎県産杉を使えば補助金」と言い切らない
住宅会社としては、ここがかなり重要です。
お客様へ、
「宮崎県産杉なら補助金が出ます」
とだけ説明すると不正確です。
正しくは、
「宮崎県産材を使う住宅には県・市町村の支援制度がありますが、対象が施主なのか施工会社なのか、また新築・改修・非住宅などで制度が異なります」
という説明になります。
国の補助金は木材産地だけで決まらない
新築住宅なら、
GX志向型住宅
長期優良住宅
ZEH水準住宅
などについて、2026年の「みらいエコ住宅2026」の補助制度があります。
これは、
宮崎県産杉を使っているから補助
ではなく、
住宅性能による補助
です。
つまり、
県産材
+
ZEH
+
長期優良住宅
という住宅なら、木材利用のメリットと省エネ・税制・補助制度を別々に確認することになります。
杉とひのき、補助額は違う?
県の県産材制度では、
「杉だから○万円」
「ひのきなら○万円増額」
という形ではなく、
県産材としての使用量・使用割合
などが条件になる制度が中心です。
したがって、
「ひのきの方が高いから補助金も多い」
とは限りません。
ツーバイフォー住宅でも県産材は使える?
これはデザインハウス宮崎では大切なポイントです。
御社はツーバイフォー工法を標準としているため、在来木造のように「柱・梁をすべて県産杉」と単純にはいきません。
ただし、
内装材
羽目板
床材
造作材
などで宮崎県産杉・ひのきを活用する方法はあります。
また、制度によっては構造材だけでなく、
木質化した内装
も県産材利用として対象になるものがあります。
ですから、
「2×4だから県産材は使えない」
と考える必要はありません。
県産材を採用するメリットは補助金だけではない
宮崎県産杉・ひのきを採用する理由を、
補助金があるから
だけにしないことも大切です。
例えば、
地元林業への還元
輸送距離を抑えやすい
地域資源の活用
木の質感・香り
内装の意匠性
などがあります。
宮崎県も2026年3月に県産材利用推進の基本方針を改正し、公共建築だけでなく民間建築物を含め木造化・木質化を進める方針を示しています。
県産材を使うなら「証明」を残す
補助制度を利用する場合、
木材の産地
合法木材
使用量
を確認できる書類が必要になる場合があります。
2026年度の県制度でも、木材使用量について、
納品書等で確認・証明できること
を条件とする事業があります。
ですから施工会社側で、
県産材証明
木材納品書
木拾い表
などを整理しておくことが重要です。
デザインハウス宮崎からのアドバイス
2026年度の宮崎で県産杉・ひのきを使って家を建てる場合、
「県産材なら施主へ一律○万円」という制度だけを探さない
ことがポイントです。
確認する順番は、
- 宮崎県の県産材利用支援
- 建築地の市町村独自補助
- 国のZEH・GX・長期優良住宅補助
- 省エネ設備補助
です。
特に県の「みやざき材の家づくり普及促進事業」は、県産材住宅の普及を支援する制度ですが、施主への建築費補助ではなく、推進工務店等のPR活動への支援です。
デザインハウス宮崎なら、ツーバイフォー構造の性能を活かしながら、**内装・床・造作などへ宮崎県産杉やひのきを取り入れる「宮崎の木を感じるZEH住宅」**という見せ方はかなり相性がいいと思います。
よくある質問
Q. 宮崎県産杉を使えば新築補助金がもらえますか?
2026年度現在、宮崎県全体で個人の新築住宅に県産杉を使えば施主へ一律○万円を直接交付する制度は確認できません。県産材利用支援は、事業者向けPR、既存建築物の木質化、非住宅木造化など制度ごとに対象が異なります。
Q. 宮崎県産ひのきも対象になりますか?
県の制度でいう「県産材」の条件を満たせば対象になり得ます。杉だけに限定した制度ではありません。
Q. 宮崎市独自の補助はありますか?
宮崎市は市産材・SGEC材を利用する住宅の支援を政策として進めていますが、利用可能な補助制度は年度ごとに募集状況を確認する必要があります。
Q. 2×4住宅でも宮崎県産材を使えますか?
はい。構造材だけでなく、床・壁・天井・造作材などの内装木質化に活用できます。補助制度ごとの県産材使用条件は個別に確認します。








