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外より家の中が寒く感じるのはなぜ?

こんにちは。
株式会社ツチモチが運営する「デザインハウス宮崎」の町田です。

宮崎で暮らしていると、冬にこんな経験はありませんか?

「外に出たら意外と暖かいのに、家の中へ戻ると寒い」
「日なたにいる方が、室内より暖かく感じる」
「暖房をつけているのに、なぜか体が冷える」

私は北海道で約20年間、住宅販売の仕事に携わった後、父の故郷である宮崎へ移住しました。

宮崎は暖かい地域だと思っていましたが、実際に暮らしてみると、外よりも家の中の方が寒く感じることがあり、とても驚きました。

なぜ、このようなことが起こるのでしょうか。

その理由は、私たちが感じる寒さが、空気の温度だけで決まるわけではないからです。

室温と体感温度は同じではありません

室温計に表示されているのは、空気の温度です。

しかし、人が感じる体感温度には、次のようなものが関係します。

  • 床・壁・天井・窓の表面温度
  • 家の中の隙間風
  • 湿度
  • 足元と天井付近の温度差
  • 日差しの有無
  • 着ている服
  • 体を動かしているか

そのため、室温計では十分な温度が表示されていても、床や窓が冷たければ寒く感じることがあります。

反対に、外気温が低くても、よく晴れた日に日差しを受けていると、暖かく感じます。

大切なのは、室温の数字だけではなく、家全体がどのような状態になっているかです。

理由1 屋外では太陽の熱を直接感じられる

宮崎は冬でも、晴れた日には日差しの暖かさを感じることがあります。

外へ出て太陽の光を受けると、空気だけでなく、太陽から伝わる熱によって体が暖められます。

そのため、外気温が低くても、風の少ない日なたでは暖かく感じることがあります。

一方、家の中に十分な日差しが入らず、床や壁が冷えたままになっていると、屋外の日なたより寒く感じる場合があります。

「外の方が暖かい」と感じるのは、外気温だけでなく、太陽の熱を直接受けていることも理由の一つです。

理由2 床・壁・窓が冷えている

人は、周囲にある床や壁、窓との間でも熱をやり取りしています。

窓や壁の表面が冷たいと、体の熱が周囲へ奪われるように感じます。

これを難しい言葉で「放射による熱の移動」といいます。

例えば、冬に冷たい窓の近くへ行くと、隙間風がなくても寒く感じることがあります。

これは、体が冷たい窓の影響を受けているためです。

断熱性能が十分でない家では、外気温が下がると、床や壁、窓の表面温度も下がりやすくなります。

暖房で空気だけを暖めても、周囲の表面が冷たいままだと、体感温度は上がりにくいのです。

理由3 窓の近くに冷たい空気が流れる

暖かい室内の空気が冷たい窓に触れると、その空気は冷やされて下へ流れます。

冷たい空気が窓から床へ流れ、室内を移動することで、足元に冷気を感じることがあります。

「窓は閉まっているのに、窓際から冷たい風を感じる」という場合は、隙間風だけが原因とは限りません。

窓によって冷やされた空気が下へ流れている可能性もあります。

大きな窓や性能の低い窓が多い家では、この影響を受けやすくなります。

窓は明るさや開放感を得るために大切ですが、家の暑さや寒さにも大きく関係する部分です。

理由4 家の隙間から冷気が入ってくる

断熱材が入っていても、家に隙間が多ければ、その隙間から冷たい外気が入り込みます。

特に、

  • 窓や玄関ドアの周辺
  • 床と壁のつなぎ目
  • 配管や配線が通る部分
  • コンセントの周辺
  • 換気口の近く

などから冷気を感じることがあります。

冷たい空気は床付近にたまりやすいため、暖房をつけていても足元の寒さが残ります。

顔の周りは暖かいのに、足だけが冷えるという状態は、家の隙間や上下の温度差が関係している可能性があります。

理由5 暖かい空気が天井付近にたまっている

暖かい空気は上へ移動しやすいため、エアコンで暖房すると、天井付近に暖かい空気がたまりやすくなります。

一方、床付近には冷たい空気が残ります。

そのため、室温計を高い位置に設置していると、表示上は暖かくても、人が生活している高さや足元は寒い場合があります。

吹き抜けやリビング階段がある家では、暖かい空気が上階へ移動しやすくなります。

吹き抜けやリビング階段そのものが悪いわけではありません。

しかし、採用する場合は、断熱・気密・空調計画を一緒に考える必要があります。

理由6 家の中では体を動かさない

外出するときは、上着を着て、歩いたり自転車に乗ったりして体を動かします。

体を動かすと熱がつくられるため、外気温が低くても暖かく感じることがあります。

一方、家の中では薄着になり、ソファや椅子に座って過ごす時間が長くなります。

体を動かさなければ、体内でつくられる熱も少なくなります。

このような服装や活動量の違いも、外より家の中の方が寒く感じる理由の一つです。

ただし、家の中で常に厚着をしたり、体を動かしたりしなければ快適に過ごせないのであれば、住宅性能について考える必要があります。

理由7 昼間に家が冷えたままになっている

冬の日中、外では太陽の光を受けて暖かく感じても、家の中に日差しが十分入らなければ、床や壁は冷えたままです。

特に、

  • 周囲の建物で日差しが遮られている
  • 窓の方角が日射を得にくい
  • 軒や庇が冬の日差しまで遮っている
  • 日中もカーテンや雨戸を閉めている
  • 北側に大きな部屋がある

といった場合は、室内が暖まりにくくなります。

ただし、窓を大きくすれば解決するわけではありません。

窓は日差しを取り込める一方で、夜には熱が逃げやすい場所でもあります。

日差しの入り方と窓の性能を、両方考えることが大切です。

理由8 暖房を切ると室温がすぐに下がる

断熱・気密性能が十分でない家では、暖房で室内を暖めても、その熱が外へ逃げていきます。

暖房を切った後、短時間で寒くなる家は、暖かさを保つ力が不足している可能性があります。

また、夜の間に熱が逃げ続けると、朝には室内だけでなく、床や壁、家具まで冷たくなります。

その状態で暖房をつけても、最初は空気だけが暖まり、床や壁が暖まるまで時間がかかります。

これが、朝の室内を外より寒く感じさせる原因にもなります。

「設定温度を上げる」だけでは解決しにくい

寒いと感じると、エアコンの設定温度を上げたくなります。

しかし、床・壁・窓が冷たいままでは、空気の温度だけを高くしても快適にならないことがあります。

設定温度を上げすぎると、

  • 顔の周りだけが暑くなる
  • 足元の冷たさが残る
  • 空気が乾燥する
  • 暖房費が増える
  • 部屋を出たときの温度差が大きくなる

といった問題も起こります。

必要なのは、強い暖房だけではありません。

家の中でつくった熱を逃がしにくくし、床・壁・窓の表面温度が下がりにくい家をつくることです。

外より暖かく感じる家にするには?

家の中を快適にするためには、次の要素を一体として考えます。

断熱性能を整える

壁・天井・床などから熱が逃げにくい家にします。

気密性能を高める

家の隙間を減らし、冷気の侵入と暖かい空気の流出を抑えます。

窓の性能を見直す

サッシやガラスの性能、窓の大きさ、方角を適切に計画します。

冬の日差しを上手に取り入れる

建築する土地の日当たりを確認し、冬の暖かい日差しを利用します。

家全体の温度差を小さくする

リビングだけでなく、廊下、トイレ、脱衣室、寝室まで含めて冷暖房を考えます。

丁寧に施工する

高性能な材料を使うだけでなく、断熱材や気密部分を隙間なく施工します。

これらがそろうことで、室温だけでなく体感温度も改善しやすくなります。

室内の寒さは健康にも関係します

家の中が寒いと、暖かいリビングと寒い廊下、脱衣室、浴室との間に大きな温度差が生まれます。

特に冬の入浴時は、急激な温度変化が体への負担になります。

若いときには我慢できる寒さでも、年齢を重ねるほど注意が必要です。

また、冷たい窓や壁に結露が生じると、カビが発生する原因にもなります。

家の中を暖かくすることは、ぜいたくではありません。

家族が健康で安全に暮らすために必要なことです。

宮崎の家は、もっと暖かくできます

外より家の中が寒く感じるのは、気のせいではありません。

太陽の熱、床や壁、窓の表面温度、隙間風、上下の温度差、服装や活動量など、いくつもの理由があります。

特に住宅では、室温だけではなく、家全体の断熱・気密・窓・日射・冷暖房を考えることが重要です。

私は北海道で約20年間住宅に携わり、外が氷点下でも、家の性能によって室内を暖かくできることを学びました。

宮崎だから、家の中の寒さを我慢する必要はありません。

冬の朝でも、外から帰ってきたときでも、「やっぱり家の中が一番暖かい」と感じられる住まいにする。

それが、株式会社ツチモチ・デザインハウス宮崎が目指す「宮崎型高性能住宅」です。

デザインハウス宮崎
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